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2022年9月の記事一覧

  • 美しい西陣織の伝統技法「引箔」を使った箸の海外展開をクラウドファンディングにて開始~SERENDOUCE CRAFTS × 西陣織 箔屋 『楽芸工房』のあらたなコラボレーション~

    株式会社ポーラ・オルビスホールディングス(本社:東京都中央区 社長:鈴木郷史)の新規事業プロジェクトである『SERENDOUCE CRAFTS(セレンドゥースクラフツ)』は、西陣織 箔屋 『楽芸工房(らくげいこうぼう)』 三代目の村田紘平氏と共に、伝統技法「引箔(ひきばく)」の美しさを世界に発信すべくプロジェクトを始動。美しい日本の四季を表現した新たな作品を 、2022 年 8 月 16 日(火)~2022 年 9 月 30 日(金)まで、世界最大のクラウドファンディング KICKSTARTER で展開しています。 SERENDOUCE CRAFTS プロジェクト 内面の美しさの支えとなる文化・芸術を支援し、世界に発信する同グループ。SERENDOUCE CRAFTS プロジェクトでは、「日本の工芸品との出会いのきっかけを創る」ことをミッションに、伝統工芸の活躍の場を創造することで技術を継承し、さらなる発展に寄与すべく、手仕事でつくられる上質な伝統工芸品の情報発信や販売をしています。 日本の食文化と四季を表現した「引箔」の箸 今回、クラウドファンディング KICKSTARTER で展開するのは、西陣織の華やかな光沢のある糸を作る技法である「引箔」の技術を応用した箸です。食を通して四季を感じる文化をもつ日本での食卓を代表する食器である箸に、村田氏の創造力とインスピレーションで日本の美しい四季を箸の色彩の中に表現しています。 クラウドファンディングでの展開を通して、より多くの人々に伝統工芸の魅力を発信することでグループ理念「感受性のスイッチを全開にする」というミッションの実現を目指しています。 プロジェクト名Rakugei Chopsticks & Coasters from Nishijin受付期間2022 年 8 月 16 日(火)~2022 年 9 月 30 日(金) クラウドファンディング詳細はこちら 西陣織の伝統技法「引箔」とは 引箔とは、西陣織の糸に使われる素材をつくる技法です。 和紙に箔を施し、織り込んだものを素地とすることで華やかなデザインが周りを引き立てます。和紙の表面に色漆やラッカーなどで彩色し、そこに柄(模様)付けをしていきます。素材は金・銀・色箔・プラチナ箔・らでん(螺鈿)箔などがあります。手作業で一つ一つ細かい工程を踏むため、作り手のアーティスト的な感性が溢れる仕事により唯一無二のデザインが生まれるのです。 さらに西陣織では、これを織物にするために「切屋」という専門の職人が裁断します。その細さは約0.3mm、髪の毛ほどの糸になります。裁断された引箔は、職人の手によって一本ずつ織り込まれ、元の和紙に描いた模様が織物に再現されます。 職人が箔糸を織り込む際に箔糸が裏返らぬよう、一本ずつ丁寧にヘラに引っ掛けながら引っ張ります。これが「引き」箔と言う名前に繋がっています。 まるで絵具を何重にも重ねた絵画のような奥行きや深みが、西陣織の豪華絢爛さを支えています。 https://serendouce-crafts.com/blogs/journal/journal-37-kickstrater1 楽芸工房 京都・西陣にて箔屋を営む村田商店の直営工房・意匠部として平成元年に創業。西陣織の特徴のひとつであり、300年以上前に開発されたと言われている箔を織り込む技術“引箔”を、今もなお支え、守り続けています。 村田紘平氏(西陣織 箔屋 『楽芸工房』三代目。経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織 製糸部門 伝統工芸士。)は世界に誇る西陣織の芸術性と高度な技術を継承する一方、伝統工芸の枠を超えた新たなモノづくりにも積極的に挑戦。アート、デザイン、インテリア、ファッションなど、幅広いジャンルと接点をつくりながら、国内外のマーケットに向けて革新的なデザインの提案を続けています。 楽芸工房詳細はこちら SERENDOUCE CRAFTS について 「日本の工芸品との出会いのきっかけを創る」ことをミッションに生まれたプロジェクトです。“SERENDOUCE(セレンドゥース)”は、 意外な新しい発見(Serendipity)と心地よさ(Douce)を組み合わせた造語です。伝統的な技術を守り、新たな価値を生みだす作り手がつくる伝統工芸品を、オンライン中心で情報発信・販売しています。SERENDOUCE CRAFTS 公式サイト: SERENDOUCE CRAFTS 公式サイトはこちら

  • 日本刀の特徴とは?6つの特徴を詳しく解説!よく斬れるのには理由がある

    刀剣類の中でも、世界的に評価の高い日本刀。 なぜ日本刀は工芸品・美術品としての価値が高く、人気なのでしょうか? その理由は、日本刀だけが持つ魅力があるからです。 今回は、日本刀の6つの特徴についてわかりやすく解説していきます。 意外と知らない日本刀だけの特徴や魅力について深掘りしていきますよ。 日本刀とはどんなもの? 「そもそも、日本刀ってなんなの?」と、疑問を持っている方もいるでしょう。 まずは、日本刀とは?という部分から説明していきますね。 日本独自の方法で作られた刀剣類の総称 日本刀は、日本独自の技術・方法で作られています。 刃は良質な「玉鋼」を素材として造られていて、純度の高い鉄が日本刀の元になっているのです。 また、折り返し鍛錬と呼ばれる日本の刀匠独自の技術が製造工程に含まれています。 西洋の剣と比較すると、日本刀は薄くて細身な見た目をしており、片刃で反りがあります。 一方、西洋の剣は厚くて太身な見た目、両刃で反りが無い剣が多く、パッと見でも違いが明らかです。 日本刀の刀身の寸法によって種類が分けられる 一口に日本刀と言っても、種類はさまざまで、刀身の寸法によっても分けられます。 博物館や美術館でよく目にする、刃渡りが2尺(約60cm)以上の刀を「太刀」「打刀」と呼びます。 刃渡り1尺(30cm)以上2尺(60cm)未満の刀は「脇差」、刃渡り1尺(30cm)未満の刀は「短刀」と呼ばれ、同じ日本刀でも別の種類に分かれているのです。 また、柄の長さだけで約5尺(約150cm)ある「薙刀」や「槍」なども、日本刀として分類されます。 日本刀の特徴は大きく6つ! 日本刀の特徴1.刀身が孤状に反っている 日本刀の特徴1つ目は、刀身が孤状に反っている点です。 映画や時代劇などで、侍が手にしている刀は孤状に反っているものがほとんどですよね。 先程お伝えした通り、西洋の剣などは直刀が主なのに対して、日本刀は湾刀が主流です。 日本刀の特徴2.軽い、折れない、よく斬れる 日本刀の特徴2つ目は、「軽い、折れない、よく斬れる」という点です。 薄く細身なため、重さは約1kg程度の軽さです。 一見簡単に折れてしまいそうな見た目ですが、丈夫な鉄を使い職人が丁寧に鍛錬しているので、折れにくい刀でもあるのです。 また孤状に反っているため、振り下ろした際に引き切りと自然になり、切れ味が鋭くなる形になっています。 上記のことから、日本刀は「軽い、折れない、よく斬れる」として有名です。 日本刀の特徴3.4部構造になっている 日本刀の特徴3つ目は、刀が4部構造になっている点です。 日本刀は、本体である刀身と、外装品である鞘、柄、鍔の4つの部分から形成されています。 鞘、柄、鍔は「拵」(こしらえ)と呼ばれていて、主に刀身の保護を目的としますが、他にも家柄などを象徴する意味もあります。 刀身だけでなく、鞘、柄、鍔などの「拵」は美術的観点からも重要な部分で、美しさやたくましさを感じられる魅力の1つと言えるでしょう。 日本刀の特徴4.長さによって日本刀の呼び名が違う 日本刀の特徴4つ目は、長さによって日本刀の呼び名が違う点です。 前述した通り、同じ日本刀の括りでも、長さによって呼び名が変わります。 最もポピュラーな「太刀」「打刀」は、刃渡りが2尺(約60cm)以上の刀を指します。 それより小さい刃渡り1尺(30cm)以上2尺(60cm)未満の刀は「脇差」、刃渡り1尺(30cm)未満の刀は「短刀」と呼ばれ分類されています。 他にも「薙刀」や「槍」などのように、長い日本刀も存在しますよ。 それぞれ作られた時代の戦い方に適した大きさ、形をしていて、武器から時代の背景も読み取ることができます。 日本刀の特徴5.刃文がある 日本刀の特徴5つ目は、刃文がある点です。 刃文は「焼き入れ」によって付けられた焼刃の形状のことで、白い波のような模様をしています。 焼刃土と呼ばれる土を焼入れ前に塗ることで、綺麗な模様が刃に浮かび上がるのです。 作られた時代、刀匠によって刃文は異なり、日本刀の美しさ・価値を決める上で重要なポイントとなります。 日本刀の特徴6.素材が鋼である 日本刀の特徴6つ目は、素材が鋼である点です。 たたら製鉄によって生産される「玉鋼」を使って、日本刀は作られています。 玉鋼は不純物の含有量が極めて低く、材質が均一であるため、薄くても折れにくい頑丈な刀に仕上がる重要な素材です。 西洋の剣は、金属を液体にして型に流し込む方法で作られますが、日本刀は素材からこだわりいくつもの工程を経て完成します。 手間がかかっている分、非常に質の高い丈夫で切れ味の良い刀が出来上がるのです。 【種類別】日本刀の特徴 最後に、作られた時代に分けて、日本刀の特徴を紹介していきます。 古刀の特徴 古刀は、901年以降の平安時代中期から、安土・桃山時代末期の1596年(慶長元年)までに制作された日本刀を指します。 901年より前に作られた刀は、直刀で真っ直ぐな形をしていました。 しかし平安時代中期に入ると、騎馬戦が主流となり、馬上でも簡単に抜ける湾刀が誕生しました。 「鎬造り」と呼ばれる日本刀の基本的な形が、平安時代中期に古刀として世に広まりました。 新刀の特徴 安土桃山時代末期から江戸時代中期に、作られた日本刀が新刀です。 新刀の特徴として、刀身の反りが浅く、地鉄は整っています。 また、刃文が大胆で美しい模様が多く、見た目の美しさも特徴です。 新々刀の特徴 新々刀は、1781年(天明元年)の江戸時代後期から、1876年(明治9年)までに制作された日本刀を指します。 江戸幕府が開設されて以降、長い泰平の世が続いたため、日本刀はほとんど武器として使われなくなりました。 しかし、江戸時代後期には、再び日本刀の需要が高まり、実戦向きの日本刀が多く作られました。この時代に作られた日本刀が、新々刀と呼ばれています。 新々刀は、五箇伝の特徴を取り入れて作られていて、刀身の幅が豊かで切れ味が鋭い名刀がたくさんあります。 現代刀の特徴 現代刀は、1876年(明治9年)の廃刀令以降に制作された日本刀です。現代の刀工が古来の鍛法で、玉鋼を使って作った日本刀のことを指します。 武器として帯刀することが禁じられはしたものの、制作自体は禁止されなかったので、美術品・工芸品として作られたものが多いです。 五箇伝を自由に取り入れ、刀工によって個性が感じられる作品が多い特徴があります。 まとめ 今回は、日本刀の6つの特徴と素材について解説してきました。 素材として玉鋼を使い、日本独自の技術・方法で作られています。 おさらいすると、日本刀の特徴は以下の6つです。 刀身が孤状に反っている軽い、折れない、よく斬れる4部構造になっている長さによって日本刀の呼び名が違う刃文がある素材が鋼である 1本作るのにかなりの手間と労力がかかっており、その分質が高く世界的にも評価の高い日本刀は、日本の誇る文化・財産と言えますね。

  • 日本刀の作り方を徹底解説!使用する素材や工程についても紹介!

    かつては武器として作られ、現在では美術品・工芸品として愛されている日本刀。 映画やドラマ、アニメなどの影響もあり、日本刀に興味を持つ人は年々増えています。 この記事を読んでいるあなたは 「日本刀って何からできてるの?」「日本刀の作り方が知りたい」 と、感じているのではないでしょうか? 日本刀の作り方や原材料などについて、気になる方は多いです。 そこで今回は、日本刀の作り方を12の工程に分けて詳しく解説していきます。 また、原材料となる素材についても紹介していきます。 日本刀を作るための素材とは? まずは、「日本刀は何を原材料としているのか?」という疑問についてお答えしていきます。 日本刀は玉鋼を使って作られる 出典元:https://www.touken-world.jp/tips/19308/ 日本刀は、「玉鋼」(たまはがね)という素材から作られます。 玉鋼の原材料は鉄、または砂鉄で、これらを加工して玉鋼を生成します。 日本は、鉄鉱石が採掘できる鉱山にあまり恵まれなかったこともあり、砂鉄から玉鋼を作ることも多かったのです。 「折れず・曲がらず・よく切れる」という特徴を持つ日本刀を作るために、玉鋼は必須の材料と言えるでしょう。 玉鋼はたたら製鉄の一方法「けら押し法」で作られる 日本刀の素材となる玉鋼を作る際には、たたら製鉄の一方法「けら押し法」が用いられます。 たたら製鉄とは、6世紀頃に誕生した日本独自の鉄生産法のこと。ジブリ映画もののけ姫に出てくる「たたら場」がこれにあたります。 たたら製鉄一方法である「けら押し法」は、「火床」の中に材料の砂鉄と木炭を入れ、「鞴」(ふいご)と呼ばれる風を送る装置を用いて燃焼させ、鉄に含まれる炭素の割合を調整する製鉄法です。 約70時間も作業を続ける必要があり、不純物を取り除くことで質の高い「玉鋼」が出来上がります。 日本刀の作り方 日本刀の作り方は刀工や流派によって変わりますが、主に以下の12工程を経て完成します。 工程1.玉鋼工程2.水へし工程3.積み沸かし工程4.折り返し鍛錬工程5.造り込み工程6.素延べ工程7.火造り工程8.生仕上げ工程9.土置き工程10.焼き入れ工程11.樋入れと彫刻工程12.銘切り それぞれ詳しく見ていきましょう。 工程1.玉鋼 まずは、日本刀の素材となる玉鋼を作ります。 先程紹介した通り、たたら製鉄の一方法「けら押し法」で砂鉄を製鉄します。 玉鋼を作るときには、鉄に含まれる炭素の割合を調節するため、炎の状態を見ながら砂鉄や木炭を入れ、不純物を取り除きます。 工程2.水へし 生成した玉鋼を、叩いてなじませながら約5mmの厚さに引き伸ばします。 その後、水に入れて急速に冷やす工程を「水へし」と言います。 冷やした玉鋼は、割って硬い玉鋼とやわらかい玉鋼に分別され、硬さによって刀身のどこに使うかが決められます。 刀身の外側に使われる玉鋼を「皮鉄」(かわがね)、刀身の芯となるやわらかい玉鋼を「心鉄」(しんがね)と呼びます。 工程3.積み沸かし 鋼を割ったあとに、鋼を積み重ねて「積み沸かし」の作業に移ります。 積み重ねて積んだ鋼が崩れないよう、水でぬらした和紙にて全体を包み固定し、藁灰(わらばい)をまぶし、泥汁をかけます。 そのあと、火床に入れ、熱していきます。沸かしが不十分だと、後に鋼を叩いた際に崩れる可能性があるので、重要な工程になります。 工程4.折り返し鍛錬 出典元:https://natalie.mu/comic/gallery/news/208156/608642 鋼を溶かし、塊になるまで叩いた後には、不純物を取り除くことと、炭素量を均一化させるために折り返し鍛錬と呼ばれる作業に移ります。 熱した玉鋼を大槌で叩いて長方形に延ばし、鏨(たがね)で切り込みを付け、半分に折ってまた叩くことを繰り返していきます。 皮鉄と心鉄は別々に鍛えられ、皮鉄は約15回、心鉄は7〜10回ほど折り曲げます。 玉鋼は鍛錬するほど硬くなるとされていて、「折れず・曲がらず・よく切れる」日本刀を作る上で重要になります。 折り返し鍛錬は日本特有の作業工程で、日本刀の特徴の1つと言えるでしょう。 工程5.造り込み 硬い皮鉄とやわらかい心鉄を組み合わせる工程を「造り込み」といいます。 硬く曲がりにくい皮鉄と、柔軟性があり折れにくい心鉄を一体化させることで、丈夫で折れにくい日本刀が出来上がるのです。 工程6.素延べ 出典元:https://wa-gokoro.jp/traditional-crafts/japanese-sword/43/ 皮鉄と心鉄を造り込みで一体化させたら、「素延べ」という作業で棒状に延ばします。 この段階で鋒/切先(きっさき)を形成し、持ち手部分である「茎」(なかご)と刀身との境目となる「区」(まち)を付けていきます。 工程7.火造り 素延べした玉鋼を日本刀の形に打ち出す作業を「火造り」といいます。 熱しながら叩いて日本刀の形にしていく作業で、反りなどを含めた完成形をイメージしながら刀匠が行っていきます。 「火造り」の工程を行う刀匠の腕によって、美しい日本刀が出来上がるので、技術が光る場面でもありますね。 工程8.生仕上げ 「生仕上げ」では、低い温度で熱して冷まし、平地と鎬地を叩きます。 この後にヤスリとセン(手押しカンナ)を使って曲がりやねじれ、厚みを整え、表面を平らにしていきます。 工程9.土置き 焼入れ前に、焼刃土を刀身に塗ることを「土置き」といいます。 基本的に刃の部分には薄く、棟の部分には厚めに塗ります。 焼刃土の厚みが違うことで境目に刃文ができます。刃文は日本刀の個性とも呼べるもので、刀工や流派によって焼刃土の塗り方は変わるのです。 工程10.焼き入れ 「焼き入れ」は刀身を丈夫にし、切れ味の良い日本刀を作るための作業です。 均一に刀身を熱して、一気に湯舟に入れて冷やします。 急激に冷やすことで、玉鋼は伸縮を起こし、刀身は峰/棟側に強く反り返るのです。 工程11.樋入れと彫刻 「樋入れ」とは、日本刀の刀身に細長い溝を彫る工程です。 樋を入れることで、日本刀を軽くしたり、見栄えを良くする効果があるとされています。 また、刀身に動物や植物、文字などの彫刻を入れる作業もあります。 彫刻は所有者や制作者の好みによって様々な種類が存在します。 工程12.銘切り 最後に行われるのが、刀匠が自分の鍛えた作品に鏨(たがね)一本で名前を刻む「銘切り」です。 制作者の名前や居住地、制作年月日など、誰が作った日本刀なのかが分かるよう制作者の情報が刻まれます。 博物館・美術館に展示されている日本刀には、銘が刻まれているので注目してみてください。 銘切りが終わり、仕上げ研ぎを行ったら日本刀が完成となります。 まとめ 今回は、日本刀の作り方と原材料について解説してきました。 砂鉄から生成される「玉鋼」を素材とし、さまざまな工程を経て日本刀は完成します。 多くの工程を必要としますが、「折れず・曲がらず・よく切れる」日本刀を作るためには、どれも重要な工程になるのです。 中でも「玉鋼」を使い、「折り返し鍛錬」の作業があることが日本特有の鍛刀技術・製造過程とされています。

  • 美しい西陣織の伝統技法「引箔」を使った箸の海外展開をクラウドファンディングにて開始~SERENDOUCE CRAFTS × 西陣織 箔屋 『楽芸工房』のあらたなコラボレーション~

    株式会社ポーラ・オルビスホールディングス(本社:東京都中央区 社長:鈴木郷史)の新規事業プロジェクトである『SERENDOUCE CRAFTS(セレンドゥースクラフツ)』は、西陣織 箔屋 『楽芸工房(らくげいこうぼう)』 三代目の村田紘平氏と共に、伝統技法「引箔(ひきばく)」の美しさを世界に発信すべくプロジェクトを始動。美しい日本の四季を表現した新たな作品を 、2022 年 8 月 16 日(火)~2022 年 9 月 30 日(金)まで、世界最大のクラウドファンディング KICKSTARTER で展開しています。 SERENDOUCE CRAFTS プロジェクト 内面の美しさの支えとなる文化・芸術を支援し、世界に発信する同グループ。SERENDOUCE CRAFTS プロジェクトでは、「日本の工芸品との出会いのきっかけを創る」ことをミッションに、伝統工芸の活躍の場を創造することで技術を継承し、さらなる発展に寄与すべく、手仕事でつくられる上質な伝統工芸品の情報発信や販売をしています。 日本の食文化と四季を表現した「引箔」の箸 今回、クラウドファンディング KICKSTARTER で展開するのは、西陣織の華やかな光沢のある糸を作る技法である「引箔」の技術を応用した箸です。食を通して四季を感じる文化をもつ日本での食卓を代表する食器である箸に、村田氏の創造力とインスピレーションで日本の美しい四季を箸の色彩の中に表現しています。 クラウドファンディングでの展開を通して、より多くの人々に伝統工芸の魅力を発信することでグループ理念「感受性のスイッチを全開にする」というミッションの実現を目指しています。 プロジェクト名Rakugei Chopsticks & Coasters from Nishijin受付期間2022 年 8 月 16 日(火)~2022 年 9 月 30 日(金) クラウドファンディング詳細はこちら 西陣織の伝統技法「引箔」とは 引箔とは、西陣織の糸に使われる素材をつくる技法です。 和紙に箔を施し、織り込んだものを素地とすることで華やかなデザインが周りを引き立てます。和紙の表面に色漆やラッカーなどで彩色し、そこに柄(模様)付けをしていきます。素材は金・銀・色箔・プラチナ箔・らでん(螺鈿)箔などがあります。手作業で一つ一つ細かい工程を踏むため、作り手のアーティスト的な感性が溢れる仕事により唯一無二のデザインが生まれるのです。 さらに西陣織では、これを織物にするために「切屋」という専門の職人が裁断します。その細さは約0.3mm、髪の毛ほどの糸になります。裁断された引箔は、職人の手によって一本ずつ織り込まれ、元の和紙に描いた模様が織物に再現されます。 職人が箔糸を織り込む際に箔糸が裏返らぬよう、一本ずつ丁寧にヘラに引っ掛けながら引っ張ります。これが「引き」箔と言う名前に繋がっています。 まるで絵具を何重にも重ねた絵画のような奥行きや深みが、西陣織の豪華絢爛さを支えています。 https://serendouce-crafts.com/blogs/journal/journal-37-kickstrater1 楽芸工房 京都・西陣にて箔屋を営む村田商店の直営工房・意匠部として平成元年に創業。西陣織の特徴のひとつであり、300年以上前に開発されたと言われている箔を織り込む技術“引箔”を、今もなお支え、守り続けています。 村田紘平氏(西陣織 箔屋 『楽芸工房』三代目。経済産業大臣指定伝統的工芸品 西陣織 製糸部門 伝統工芸士。)は世界に誇る西陣織の芸術性と高度な技術を継承する一方、伝統工芸の枠を超えた新たなモノづくりにも積極的に挑戦。アート、デザイン、インテリア、ファッションなど、幅広いジャンルと接点をつくりながら、国内外のマーケットに向けて革新的なデザインの提案を続けています。 楽芸工房詳細はこちら SERENDOUCE CRAFTS について 「日本の工芸品との出会いのきっかけを創る」ことをミッションに生まれたプロジェクトです。“SERENDOUCE(セレンドゥース)”は、 意外な新しい発見(Serendipity)と心地よさ(Douce)を組み合わせた造語です。伝統的な技術を守り、新たな価値を生みだす作り手がつくる伝統工芸品を、オンライン中心で情報発信・販売しています。SERENDOUCE CRAFTS 公式サイト: SERENDOUCE CRAFTS 公式サイトはこちら

  • 日本刀の特徴とは?6つの特徴を詳しく解説!よく斬れるのには理由がある

    刀剣類の中でも、世界的に評価の高い日本刀。 なぜ日本刀は工芸品・美術品としての価値が高く、人気なのでしょうか? その理由は、日本刀だけが持つ魅力があるからです。 今回は、日本刀の6つの特徴についてわかりやすく解説していきます。 意外と知らない日本刀だけの特徴や魅力について深掘りしていきますよ。 日本刀とはどんなもの? 「そもそも、日本刀ってなんなの?」と、疑問を持っている方もいるでしょう。 まずは、日本刀とは?という部分から説明していきますね。 日本独自の方法で作られた刀剣類の総称 日本刀は、日本独自の技術・方法で作られています。 刃は良質な「玉鋼」を素材として造られていて、純度の高い鉄が日本刀の元になっているのです。 また、折り返し鍛錬と呼ばれる日本の刀匠独自の技術が製造工程に含まれています。 西洋の剣と比較すると、日本刀は薄くて細身な見た目をしており、片刃で反りがあります。 一方、西洋の剣は厚くて太身な見た目、両刃で反りが無い剣が多く、パッと見でも違いが明らかです。 日本刀の刀身の寸法によって種類が分けられる 一口に日本刀と言っても、種類はさまざまで、刀身の寸法によっても分けられます。 博物館や美術館でよく目にする、刃渡りが2尺(約60cm)以上の刀を「太刀」「打刀」と呼びます。 刃渡り1尺(30cm)以上2尺(60cm)未満の刀は「脇差」、刃渡り1尺(30cm)未満の刀は「短刀」と呼ばれ、同じ日本刀でも別の種類に分かれているのです。 また、柄の長さだけで約5尺(約150cm)ある「薙刀」や「槍」なども、日本刀として分類されます。 日本刀の特徴は大きく6つ! 日本刀の特徴1.刀身が孤状に反っている 日本刀の特徴1つ目は、刀身が孤状に反っている点です。 映画や時代劇などで、侍が手にしている刀は孤状に反っているものがほとんどですよね。 先程お伝えした通り、西洋の剣などは直刀が主なのに対して、日本刀は湾刀が主流です。 日本刀の特徴2.軽い、折れない、よく斬れる 日本刀の特徴2つ目は、「軽い、折れない、よく斬れる」という点です。 薄く細身なため、重さは約1kg程度の軽さです。 一見簡単に折れてしまいそうな見た目ですが、丈夫な鉄を使い職人が丁寧に鍛錬しているので、折れにくい刀でもあるのです。 また孤状に反っているため、振り下ろした際に引き切りと自然になり、切れ味が鋭くなる形になっています。 上記のことから、日本刀は「軽い、折れない、よく斬れる」として有名です。 日本刀の特徴3.4部構造になっている 日本刀の特徴3つ目は、刀が4部構造になっている点です。 日本刀は、本体である刀身と、外装品である鞘、柄、鍔の4つの部分から形成されています。 鞘、柄、鍔は「拵」(こしらえ)と呼ばれていて、主に刀身の保護を目的としますが、他にも家柄などを象徴する意味もあります。 刀身だけでなく、鞘、柄、鍔などの「拵」は美術的観点からも重要な部分で、美しさやたくましさを感じられる魅力の1つと言えるでしょう。 日本刀の特徴4.長さによって日本刀の呼び名が違う 日本刀の特徴4つ目は、長さによって日本刀の呼び名が違う点です。 前述した通り、同じ日本刀の括りでも、長さによって呼び名が変わります。 最もポピュラーな「太刀」「打刀」は、刃渡りが2尺(約60cm)以上の刀を指します。 それより小さい刃渡り1尺(30cm)以上2尺(60cm)未満の刀は「脇差」、刃渡り1尺(30cm)未満の刀は「短刀」と呼ばれ分類されています。 他にも「薙刀」や「槍」などのように、長い日本刀も存在しますよ。 それぞれ作られた時代の戦い方に適した大きさ、形をしていて、武器から時代の背景も読み取ることができます。 日本刀の特徴5.刃文がある 日本刀の特徴5つ目は、刃文がある点です。 刃文は「焼き入れ」によって付けられた焼刃の形状のことで、白い波のような模様をしています。 焼刃土と呼ばれる土を焼入れ前に塗ることで、綺麗な模様が刃に浮かび上がるのです。 作られた時代、刀匠によって刃文は異なり、日本刀の美しさ・価値を決める上で重要なポイントとなります。 日本刀の特徴6.素材が鋼である 日本刀の特徴6つ目は、素材が鋼である点です。 たたら製鉄によって生産される「玉鋼」を使って、日本刀は作られています。 玉鋼は不純物の含有量が極めて低く、材質が均一であるため、薄くても折れにくい頑丈な刀に仕上がる重要な素材です。 西洋の剣は、金属を液体にして型に流し込む方法で作られますが、日本刀は素材からこだわりいくつもの工程を経て完成します。 手間がかかっている分、非常に質の高い丈夫で切れ味の良い刀が出来上がるのです。 【種類別】日本刀の特徴 最後に、作られた時代に分けて、日本刀の特徴を紹介していきます。 古刀の特徴 古刀は、901年以降の平安時代中期から、安土・桃山時代末期の1596年(慶長元年)までに制作された日本刀を指します。 901年より前に作られた刀は、直刀で真っ直ぐな形をしていました。 しかし平安時代中期に入ると、騎馬戦が主流となり、馬上でも簡単に抜ける湾刀が誕生しました。 「鎬造り」と呼ばれる日本刀の基本的な形が、平安時代中期に古刀として世に広まりました。 新刀の特徴 安土桃山時代末期から江戸時代中期に、作られた日本刀が新刀です。 新刀の特徴として、刀身の反りが浅く、地鉄は整っています。 また、刃文が大胆で美しい模様が多く、見た目の美しさも特徴です。 新々刀の特徴 新々刀は、1781年(天明元年)の江戸時代後期から、1876年(明治9年)までに制作された日本刀を指します。 江戸幕府が開設されて以降、長い泰平の世が続いたため、日本刀はほとんど武器として使われなくなりました。 しかし、江戸時代後期には、再び日本刀の需要が高まり、実戦向きの日本刀が多く作られました。この時代に作られた日本刀が、新々刀と呼ばれています。 新々刀は、五箇伝の特徴を取り入れて作られていて、刀身の幅が豊かで切れ味が鋭い名刀がたくさんあります。 現代刀の特徴 現代刀は、1876年(明治9年)の廃刀令以降に制作された日本刀です。現代の刀工が古来の鍛法で、玉鋼を使って作った日本刀のことを指します。 武器として帯刀することが禁じられはしたものの、制作自体は禁止されなかったので、美術品・工芸品として作られたものが多いです。 五箇伝を自由に取り入れ、刀工によって個性が感じられる作品が多い特徴があります。 まとめ 今回は、日本刀の6つの特徴と素材について解説してきました。 素材として玉鋼を使い、日本独自の技術・方法で作られています。 おさらいすると、日本刀の特徴は以下の6つです。 刀身が孤状に反っている軽い、折れない、よく斬れる4部構造になっている長さによって日本刀の呼び名が違う刃文がある素材が鋼である 1本作るのにかなりの手間と労力がかかっており、その分質が高く世界的にも評価の高い日本刀は、日本の誇る文化・財産と言えますね。

  • 日本刀の作り方を徹底解説!使用する素材や工程についても紹介!

    かつては武器として作られ、現在では美術品・工芸品として愛されている日本刀。 映画やドラマ、アニメなどの影響もあり、日本刀に興味を持つ人は年々増えています。 この記事を読んでいるあなたは 「日本刀って何からできてるの?」「日本刀の作り方が知りたい」 と、感じているのではないでしょうか? 日本刀の作り方や原材料などについて、気になる方は多いです。 そこで今回は、日本刀の作り方を12の工程に分けて詳しく解説していきます。 また、原材料となる素材についても紹介していきます。 日本刀を作るための素材とは? まずは、「日本刀は何を原材料としているのか?」という疑問についてお答えしていきます。 日本刀は玉鋼を使って作られる 出典元:https://www.touken-world.jp/tips/19308/ 日本刀は、「玉鋼」(たまはがね)という素材から作られます。 玉鋼の原材料は鉄、または砂鉄で、これらを加工して玉鋼を生成します。 日本は、鉄鉱石が採掘できる鉱山にあまり恵まれなかったこともあり、砂鉄から玉鋼を作ることも多かったのです。 「折れず・曲がらず・よく切れる」という特徴を持つ日本刀を作るために、玉鋼は必須の材料と言えるでしょう。 玉鋼はたたら製鉄の一方法「けら押し法」で作られる 日本刀の素材となる玉鋼を作る際には、たたら製鉄の一方法「けら押し法」が用いられます。 たたら製鉄とは、6世紀頃に誕生した日本独自の鉄生産法のこと。ジブリ映画もののけ姫に出てくる「たたら場」がこれにあたります。 たたら製鉄一方法である「けら押し法」は、「火床」の中に材料の砂鉄と木炭を入れ、「鞴」(ふいご)と呼ばれる風を送る装置を用いて燃焼させ、鉄に含まれる炭素の割合を調整する製鉄法です。 約70時間も作業を続ける必要があり、不純物を取り除くことで質の高い「玉鋼」が出来上がります。 日本刀の作り方 日本刀の作り方は刀工や流派によって変わりますが、主に以下の12工程を経て完成します。 工程1.玉鋼工程2.水へし工程3.積み沸かし工程4.折り返し鍛錬工程5.造り込み工程6.素延べ工程7.火造り工程8.生仕上げ工程9.土置き工程10.焼き入れ工程11.樋入れと彫刻工程12.銘切り それぞれ詳しく見ていきましょう。 工程1.玉鋼 まずは、日本刀の素材となる玉鋼を作ります。 先程紹介した通り、たたら製鉄の一方法「けら押し法」で砂鉄を製鉄します。 玉鋼を作るときには、鉄に含まれる炭素の割合を調節するため、炎の状態を見ながら砂鉄や木炭を入れ、不純物を取り除きます。 工程2.水へし 生成した玉鋼を、叩いてなじませながら約5mmの厚さに引き伸ばします。 その後、水に入れて急速に冷やす工程を「水へし」と言います。 冷やした玉鋼は、割って硬い玉鋼とやわらかい玉鋼に分別され、硬さによって刀身のどこに使うかが決められます。 刀身の外側に使われる玉鋼を「皮鉄」(かわがね)、刀身の芯となるやわらかい玉鋼を「心鉄」(しんがね)と呼びます。 工程3.積み沸かし 鋼を割ったあとに、鋼を積み重ねて「積み沸かし」の作業に移ります。 積み重ねて積んだ鋼が崩れないよう、水でぬらした和紙にて全体を包み固定し、藁灰(わらばい)をまぶし、泥汁をかけます。 そのあと、火床に入れ、熱していきます。沸かしが不十分だと、後に鋼を叩いた際に崩れる可能性があるので、重要な工程になります。 工程4.折り返し鍛錬 出典元:https://natalie.mu/comic/gallery/news/208156/608642 鋼を溶かし、塊になるまで叩いた後には、不純物を取り除くことと、炭素量を均一化させるために折り返し鍛錬と呼ばれる作業に移ります。 熱した玉鋼を大槌で叩いて長方形に延ばし、鏨(たがね)で切り込みを付け、半分に折ってまた叩くことを繰り返していきます。 皮鉄と心鉄は別々に鍛えられ、皮鉄は約15回、心鉄は7〜10回ほど折り曲げます。 玉鋼は鍛錬するほど硬くなるとされていて、「折れず・曲がらず・よく切れる」日本刀を作る上で重要になります。 折り返し鍛錬は日本特有の作業工程で、日本刀の特徴の1つと言えるでしょう。 工程5.造り込み 硬い皮鉄とやわらかい心鉄を組み合わせる工程を「造り込み」といいます。 硬く曲がりにくい皮鉄と、柔軟性があり折れにくい心鉄を一体化させることで、丈夫で折れにくい日本刀が出来上がるのです。 工程6.素延べ 出典元:https://wa-gokoro.jp/traditional-crafts/japanese-sword/43/ 皮鉄と心鉄を造り込みで一体化させたら、「素延べ」という作業で棒状に延ばします。 この段階で鋒/切先(きっさき)を形成し、持ち手部分である「茎」(なかご)と刀身との境目となる「区」(まち)を付けていきます。 工程7.火造り 素延べした玉鋼を日本刀の形に打ち出す作業を「火造り」といいます。 熱しながら叩いて日本刀の形にしていく作業で、反りなどを含めた完成形をイメージしながら刀匠が行っていきます。 「火造り」の工程を行う刀匠の腕によって、美しい日本刀が出来上がるので、技術が光る場面でもありますね。 工程8.生仕上げ 「生仕上げ」では、低い温度で熱して冷まし、平地と鎬地を叩きます。 この後にヤスリとセン(手押しカンナ)を使って曲がりやねじれ、厚みを整え、表面を平らにしていきます。 工程9.土置き 焼入れ前に、焼刃土を刀身に塗ることを「土置き」といいます。 基本的に刃の部分には薄く、棟の部分には厚めに塗ります。 焼刃土の厚みが違うことで境目に刃文ができます。刃文は日本刀の個性とも呼べるもので、刀工や流派によって焼刃土の塗り方は変わるのです。 工程10.焼き入れ 「焼き入れ」は刀身を丈夫にし、切れ味の良い日本刀を作るための作業です。 均一に刀身を熱して、一気に湯舟に入れて冷やします。 急激に冷やすことで、玉鋼は伸縮を起こし、刀身は峰/棟側に強く反り返るのです。 工程11.樋入れと彫刻 「樋入れ」とは、日本刀の刀身に細長い溝を彫る工程です。 樋を入れることで、日本刀を軽くしたり、見栄えを良くする効果があるとされています。 また、刀身に動物や植物、文字などの彫刻を入れる作業もあります。 彫刻は所有者や制作者の好みによって様々な種類が存在します。 工程12.銘切り 最後に行われるのが、刀匠が自分の鍛えた作品に鏨(たがね)一本で名前を刻む「銘切り」です。 制作者の名前や居住地、制作年月日など、誰が作った日本刀なのかが分かるよう制作者の情報が刻まれます。 博物館・美術館に展示されている日本刀には、銘が刻まれているので注目してみてください。 銘切りが終わり、仕上げ研ぎを行ったら日本刀が完成となります。 まとめ 今回は、日本刀の作り方と原材料について解説してきました。 砂鉄から生成される「玉鋼」を素材とし、さまざまな工程を経て日本刀は完成します。 多くの工程を必要としますが、「折れず・曲がらず・よく切れる」日本刀を作るためには、どれも重要な工程になるのです。 中でも「玉鋼」を使い、「折り返し鍛錬」の作業があることが日本特有の鍛刀技術・製造過程とされています。