秒速5センチメートルの聖地と伝統工芸品|アニメ八十八箇所巡り【霊場一】

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アニメ八十八箇所巡り・一か所目の霊場は、人気アニメーション映画「秒速5センチメートル」に登場する「種子島」をクローズアップしてお届けします。

アニメ八十八箇所巡りとは

サブカルという位置づけが長かった”アニメ”や”漫画”は今や世界的に大人気で、ジャパニーズカルチャーをけん引する存在となっています。

これからの日本の文化を担う”アニメ”と、古来からの日本文化である”工芸品”や”食文化”をなんとか融合できないかと考えたのが、この「アニメ八十八箇所巡り」です。

お遍路巡りになぞらえて、日本各地のアニメの聖地とその地域に伝わる伝統工芸品を紹介していきます。

「秒速5センチメートル」あらすじ

「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督が手掛ける2007年公開の長編アニメーション映画。主題歌の「One more time one more chance/山崎まさよし」も有名です。

東京で暮らす遠野貴樹と篠原明里は、お互い転勤族であるという共通点から仲良くなる。中学校へ上がると同時に明里が栃木へ転校になってしまう。
そこから文通を始める二人だが、貴樹も東京から鹿児島に転校することになり、最後に明里に会いに行く…。

あらすじ

舞台を東京、栃木、種子島と変えながら、時間の経過と共に変わる主人公の心境が印象的な作品です。

第1話「桜花抄」、第2話「コスモナウト」、第3話「秒速5センチメートル」の3部構成となっています。

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今回は、その中から第2話「コスモナウト」で主人公・遠野貴樹が高校生活を過ごす場所である種子島を伝統工芸品と共に見ていきましょう。

【聖地巡礼】秒速5センチメートルで登場する種子島の場所は?

秒速センチメートルでは、シリーズごとにメインとなる舞台が変わります。今回は、その中でも種子島の聖地をご紹介します。

  • 「秒速5センチメートル」の聖地1:中山海岸
  • 「秒速5センチメートル」の聖地2:アイショップ石堂
  • 「秒速5センチメートル」の聖地3:通学路のさとうきび畑
  • 「秒速5センチメートル」の聖地4:種子島中央高等学校
  • 「秒速5センチメートル」の聖地5:旧種子島空港

①中山海岸

貴樹に片思いをするサーフィンが好きな中学生・澄田花苗がサーフィンの練習をしているのが中山海岸です。実際に多くのサーファーがサーフィンを楽しむ絶好のスポットです。

『西武秩父駅(駅前アーケード)』の詳細

・住所:鹿児島県熊毛郡中種子町野間
・アクセス:種子島空港(コスモポート種子島)から車で17分

②アイショップ石堂

貴樹と花苗がよく行くコンビニです。聖地巡礼をした方々は、2人がよく飲んでいたドリンクを」このベンチで飲むそうです。寄せ書きノートの量から、人気が伺えます。

『アイショップ石堂』の詳細

・住所:鹿児島県熊毛郡中種子町野間2172−1
・アクセス:種子島空港(コスモポート種子島)から車で10分

③通学路のさとうきび畑

種子島の特徴的な風景の一つであるさとうきび畑は、地元の方々にも馴染み深い景色です。貴樹の通う高校の付近も、このように広いさとうきび畑が広がっており、その中を通って通学している様子が描かれています。

正確には、中種子町の中心部から南に向かったあたりと言われています。

『通学路のさとうきび畑』の詳細

・住所:鹿児島県熊毛郡中種子町野間
・アクセス:種子島空港(コスモポート種子島)から車で13分

④種子島中央高等学校

貴樹と花苗が通う高校は種子島の中心部に位置します。作品の公開時には「中種子島高校」でしたが、統合により現在の「種子島中央高校」という名称になっています。

アニメの世界そのままの場所が多数存在します。

『種子島中央高等学校』の詳細

・住所:鹿児島県熊毛郡中種子町野間4258−1
・アクセス:種子島空港(コスモポート種子島)から車で12分

⑤旧種子島空港

こちらは第2話「コスモナウト」ではなく、第3話「秒速5センチメートル」で登場します。
中種子町野間にある「旧種子島空港」がモデルとなっていますが、2006年に閉鎖されており、現在は立ち入り禁止となっています。

『旧種子島空港』の詳細

・住所:鹿児島県熊毛郡中種子町野間16915
・アクセス:種子島空港(コスモポート種子島)から車で13分

以下の記事では、漫画のシーンと合わせて聖地の情報が掲載されています。詳しく知りたい人はどうぞ。

『秒速5センチメートル』の聖地、種子島を旅好き書店員が徹底解説!

【PRODUCT】種子島の伝統工芸品は?

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種子島で今でも作られている伝統工芸品は①種子鋏・種子包丁 ②種子島焼(熊野焼)です。
いずれも元々の土壌と、鉄砲伝来の地という文化的要素が強く影響しています。

①種子鋏・種子包丁

1543年、ポルトガル船が漂着したことにより日本に持ち込まれたことで有名なのが「鉄砲」です。もう一つ、その船に乗り合わせていた鍛冶師によって、はさみ鍛冶の技術が伝えられました。

種子島は元々質のいい砂鉄が取れる地域であり、材料と技術の両方が合わさって独自の製品を作り上げました。その技術は熟練の職人によって今に伝えられます。

特徴は、何といってもその抜群の切れ味と精巧な作りです。日本刀の技法も取り入れ、伝統的な鍛冶技術によって作られています。一度使ったら量産されているはさみには戻れないと言われるほど、その使い心地には定評があります。

②種子島焼(熊野焼)

種子島では、300年以上前から焼き物の制作が行われてきました。西之表市をはじめ、たくさんの窯元が存在します。その原点は西之表市上熊野地域に伝わる熊野焼(よきのやき)と言われています。

残念ながら熊野焼は明治中期に衰退してしまい、”幻の名陶”と言われています。現在は新たな窯が登場し、伝統を引き継いでいます。

良質な砂鉄を含む土壌が種子島の最大の特徴です。この土で作られた陶器は、砂鉄による鉄分が多分に含まれます。それにより、鮮やかな茶色が発色し、その質感は重厚な風情を醸し出します。種子島焼の器は素朴でぬくもりを感じ、使い込むほどに色艶が増してくる味わい深さがあると人気です。

【FOOD】種子島の食文化は?

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食のイメージがあまりない種子島ですが、独自の食材ももちろんあります。

①安納芋

ねっとりとした食感と濃厚な甘さが特徴で、さつまいもの中でも人気の高い安納芋は、実は種子島が発祥とされています。
種子島は国内で初めてさつまいもの栽培を成功させた場所でもあります。
現在は全国各地で安納芋が栽培されていますが、やはりその土壌の影響もあり、品質の高い種子島で採れた安納芋を試してみてください。

②インギー地鶏

天然記念物であるインギー鶏を別の鶏と交配させたのがインギー地鶏で、種子島にしか存在しない地鶏です。

イギリスの貿易船が種子島に流れ着き、それを島の人々が助けた御礼として贈られたのが始まりです。鶏の正式な名前でなく、当時イギリス人の事をインギーさんと呼んでいたことからその名がついたと言われています。

非常に珍しい地鶏のインギー鶏は、種子島でも食べられるお店は限られていますのでご注意ください。

歯ごたえのある肉質と旨味が特徴の種子島でしか食べられない地鶏ですので、訪れた際には一度は食べておきたい食材です。

【CULTURE】種子島の伝統芸能は?

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近年ではロケットのイメージの強い種子島。古くからの伝統芸能にはどのようなものがあるのでしょうか?

①城川内種子島踊り

「種子島楽」とも呼ばれるこの踊りは、種子島の出水地方に昔から伝わる郷土芸能です。
踊りの構成は先頭に「妙鉢(チャッパー)」を持つ者、次に大太鼓・小太鼓が、最後に鉦柴を持つ者が続きます。総勢30~40人で執り行われます。

毎年8月8日に行われるため、タイミングが合えば見られるかもしれません。

②民謡

種子島には、「草切り節」「増田節・周袈裟(しゅうけさ)節」「めでた節」といった民謡が古くから伝わります。よく聞くと方言も確認できます。運がよければ地元の方が謳ってくださるかも…?

民謡についてはこちらのサイトで一部を聞くことができます。

種子島の民謡

聖地巡りをした人の口コミ

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放映から数年が経つ秒速5センチメートルですが、今も聖地としてアニメに登場する場所を訪れる人がたくさんいらっしゃいます。

秒速5センチメートルの聖地にカブで来ました

引用元:ほびー(@Hoobee773)

スーパーカブ(C125)で念願の種子島・秒速5センチメートル聖地巡礼を果たしました( ´∀`)

引用元:けーおー@C125(@Versys1nomiya)

オタクだから秒速5センチメートルみたいな恋愛したことないのに秒速5センチメートルの聖地巡礼してワンワン泣いとる

引用元:李白®︎(@limited__exp)

申し訳程度の秒速5センチメートル聖地巡礼とゆで卵

引用元:む〜〜〜〜〜〜〜ん🌙(@Violet_Moon636)

まとめ

秒速5センチメートルは、公開から数年が経った今も聖地を訪れる人が絶えない人気アニメです。その聖地の一つである種子島は、JAXAのロケット発射が見られたり、綺麗な海が合ったりと、観光するにも楽しい場所です。

島に古くから伝わる伝統工芸品に触れることで、よりその土地を知り、アニメの見解が深まることでしょう。種子島を訪れた際は、ぜひ伝統工芸品や食事、文化も合わせてお楽しみください。

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