世界に誇る日本文化「和食」世界無形文化遺産に選ばれたのはなぜ?

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世界的に高い人気を誇る和食。寿司をはじめ、多くの国で親しまれています。見た目の美しさ、繊細な味、健康の観点から見たバランスの良さ等、優れた特徴を持ちます。

ここでは、日本の伝統文化である和食がなぜ世界無形文化遺産に選ばれたのか、その理由をまとめます。

12月4日は和食が世界無形文化遺産に登録された日

12月4日は、2013年、ユネスコが「和食;日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産に登録した日です。これは、無形文化遺産の保護に関する条約を締結することで対象となり、日本は2004年6月に締結しています。

ユネスコ無形文化遺産とは

無形文化遺産の保護を確保するために必要な措置をすることや、「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(代表一覧表)」や、「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」の作成を定めています。

代表一覧には、現在約500件の無形文化遺産が記載されており、日本からは22件が挙げられています。「和食」はその一つに数えられます。

なぜ和食が世界遺産に選ばれた?

日本は、四季がはっきりと変化する気候であり、そこに暮らす日本人は、その移り変わりを大切にしてきた背景があります。さらに、地形にも恵まれており、自然を尊重した豊かな食材との関わりがあります。

そして、季節、食材の影響を受けながら、年中行事というものが発展しました。これが社会的慣習として、文化的保護をする対象であると定められたのです。

食のしきたりやマナーも、日本人の価値観を表わすものとして、文化的な意味を持ちます。

ここがすごい!和食の4つの特徴

“日本人の伝統的な食文化”の内容は以下の4つのように定義されています。

①新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重

日本は南北に長い島国であり、世界有数の漁場を持ちます。海の幸だけでなく、野菜や米、畜産においても、豊かな地形と丁寧な農畜産業技術により安心安全で高品質な食材を手にすることができます。素材そのものがよいため、本来の味を生かした味付けがなされるのも和食の特徴です。

また、旨味(うまみ)も日本人独特の味覚と言われています。魚介類や野菜等からとる出汁は和食の核になるものと言えます。

②栄養バランスに優れた健康的な食生活

“一汁三菜(いちじゅうさんさい)”と言われる「飯・汁・菜・香の物」というのが和食の基本的な膳立てです。①で述べたような様々な食材を用いることで、理想的な栄養バランスとなっています。日本人の長寿にも繋がっているのでしょう。

③自然の美しさや季節の移ろいを表現した盛り付け

和食は、見た目にも楽しませてくれる工夫が詰まっています。特に、季節ごとの食材だけでなく、器や添えられた花や葉などの自然の素材を使って四季を表わすこともよくあります。

味の面と見た目両方に良い効果をもたらす飾り包丁もポイントです。

④正月行事などの年中行事との密接な関わり

食文化と年中行事に密接な関わりがあるのも日本独特の習慣です。正月にはおせち、ひな祭りにちらし寿司、大晦日には年越しそばを食べるといったことは、日本で暮らしていれば当たり前に取り入れてきた習慣です。お食い初め、七五三といった人生の節目の行事もあります。このように、食は家族や地域との関わりに不可欠なものとされてきました。

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和食をどのように保護していくか

グローバル化が進み、ファストフード店で手軽に海外の食に触れられる今、「和食離れ」が進んでいることに危機感を持たなければなりません。

一覧表には、保護措置として「学校給食や地域の行事での郷土料理の提供,親子教室等の各種食育活動の実施,郷土料理や食文化に関するシンポジウムの開催等を実施」と書かれています。子どものころから行事へ参加し、地域の食材や郷土料理に親しめる環境を作ることが、長い目で見て必要です。

世界では、ヘルシーさや見た目の美しさから和食はブームとなっています。これをチャンスととらえ、世界への発信をしながら、我々自身も和食の良さに目を向けて後世に繋いでいくことが必要です。

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