【着物初心者必見】着物を普段着で着たい!初心者のための基礎知識集

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着物は、成人式や結婚式などの特別な行事やかしこまった場で着るイメージが強くあります。

そのため普段の食事や外出の際に着物を着ることに抵抗がある人は多いでしょう。

着物を着てみたいと思っても、「おかしいと思われないかな」と不安に思う声も多く聞かれます。

しかし、洋服が普及する前の日本では、着物は普段着として着られていた伝統的な衣服です。

普段着で着物を着ることは何ら問題ありません。

とはいえ周りに着物を着ている人がいないと、着物を普段着で着る抵抗感は残るでしょう。

ここでは、普段着として着物を着ることに興味を持っている着物初心者の方へ、不安や疑問を解決できるように様々な角度から普段着の着物を解説していきます。

着物を普段着として着て出かけると、気分が変わって、いつもの外出がすこし特別な思い出になります。

なにより写真映えするので、思い出を残すのにぴったりです。

感染症拡大により、以前よりも力や食事に出かける機会が大幅に減ってしまいました。

一回一回の外出が貴重になった今、いつもと少し違うスタイルで出かけてみませんか?

着物を普段着で着るのはおかしい?初心者が知りたい疑問を解決

普段着で着物を着るメリット・デメリット

普段着で着物を着る6つのメリット

着物を着ることで特別な思い出になる

普段洋服を着る人にとって、着物は特別な体験になります。何度も行ったことのある場所でも、普段と違う服で出かけると気分が変わりますよね。

普段着と言いつつ、“特別感”を感じられることが、着物を着て出かける最大のメリットだと言えます。

写真映えする

SNSの利用が当たり前の今、「体験」を「写真」に撮り、「投稿」するという一連の流れはセットになっています。

InstagramやTwitter、Facebook、TikTokなどの様々なSNSに投稿する際に、「映える」というのはひとつの重要な要素です。

先述したように、着物の“特別感”は間違いなく映えるので、いつもと違う写真を撮りたい方は、ぜひ普段着の着物に挑戦してみてください。

姿勢がよくなる

着物を着る際に使う帯がコルセットのようになって、姿勢が伸びます。

また、着物を着ていると、無意識に姿勢を正そうとする方も多いです。

どんな骨格・体型でも似合う

最近流行している『骨格診断』。

多くの場合、「骨格ストレート」「骨格ウェーブ」「骨格ナチュラル」の3つのパターンがあり、それぞれの骨格によって似合う服が変わってくるというものです。

着物の場合、寸胴が美しいとされ、骨格や体型を表に出さない着方が多いので、骨格で悩みがある方にもおすすめなのです。

流行り廃りがないので長く着られる

洋服だと、毎年、毎シーズンごとに流行色や流行の形や素材などがファッション誌で紹介されますが、着物の場合は洋服のように大きな流行というものはないので、気に入ったものを長く着られるのがメリットです。

アンティークと考えれば、親やその上の世代の着物も着ることができます。

着物は高いと思われてしまいますが、長い目で考えるとコストはそれほどかからず、最近注目されているサステナブルに当てはまるものと言えます。

日本文化の継承

着物自体が日本の文化であるとともに、着物には多くの作り手の方や流通に関わる方がいらっしゃいます。

着物を着る機会を増やすことで、そのような日本独特の文化を継承する方々の仕事が増え、後世に残せるというよい循環を生むことができます。

普段着で着物を着る5つのデメリット

洋服よりも着替えに時間がかかる

着物の一般的な着付けでは様々な工程を踏むので、どうしても洋服よりも着替えに時間がかかってしまいます。

ルールに厳しい人に出会うと厄介

「着物警察」という言葉を最近耳にするようになりました。

意味は、着付けや着ている着物に対して正そうとする人のことを指し、基本的にいい意味では使われていません。

普段着の着物は自由に着ていいものなので、もし遭遇してしまっても気にしないでください。

洋服のほかに保管スペースが必要

洋服にプラスして着物を仕舞うことになるので、少しクローゼットの幅はとってしまいます。

ただ、洋服と同じ素材の着物であれば、保管に気を遣わなくても大丈夫です。

運動は難しい

着物を着て運動ができないわけではないですが、トレーニングウエアのような動きやすさはないです。

激しいスポーツをするときや、山歩きには不向きと言えます。ただ歩くだけであれば問題はなく、方法によっては自転車に乗ることも可能です。

ものによっては食事や雨に気を遣う

正絹の着物の場合ですが、水との相性が良くないので、自宅で洗うことが難しいです。

そのため濃い色や匂いの強い食事を避けたり、雨で濡れないように気を付ける必要があるので、少しストレスになる場合があります。自宅で洗える着物を選べば解決します。

【着物基礎知識】これだけは押さえておきたい種類と着方

着物の種類

着物には、大きく分けて格(TPO)、素材、柄によってふさわしいとされるコーディネートが変わってきます。

このルールが着物を着るハードルを上げてしまう一因となっていますが、TPOや過ごしやすさ、季節感を考えればそこまで難しいものではありません。

絶対にルールに則って着用しなければならないという法律があるわけではないです。ただ、相手も自分も気持ちよく過ごすために、知っておくとよいでしょう。

格(TPO)

着物は大きく、最も格式の高い「(第一)礼装」、礼装に準ずるフォーマルな場で着られる「準礼装」、格式張らない場で着用する「略礼装」、その名の通り普段着やちょっとした外出に着られる「街着・普段着・浴衣」の4つに分けられます。

※分け方には諸説あります。

あくまで「ふさわしい」という共通認識なので、絶対にその時にしか着てはならない、という訳ではありません。

ただ、格が上のものをよりカジュアルな時に着ることはある程度容認されやすいですが、格が下の装いで格式高い場に出席することは、その場の相手に失礼に当たりますので控えましょう。

ここで、普段着としてとりあえず着物を着てみたいだけという方であれば、“着物にはTPOに応じてふさわしいものがある”ということを認識していることが大事です。

そのため普段着におすすめな着物の説明までは読み飛ばしていただいても結構です。

ある程度理解しておきたい方は、続けてご覧ください。

種類
(第一)礼装白無垢、打掛、黒留袖、紋入り色留袖、振袖、喪服 など
準礼装訪問着、紋入り色無地 など
略礼装付け下げ、紋入り江戸小紋 など
街着・普段着(・浴衣)色無地(紋なし)、紬、小紋、ウール など

※準礼装・略礼装の定義はあいまいな部分があります。

着物の種類に合わせて、帯や小物にも格があります。礼装に使えるのは丸帯、袋帯、普段着に使えるのが金糸や銀糸の入っていないしゃれ袋帯、名古屋帯、半幅帯です。

こちらの詳細はまた別ページでご紹介いたします。


まとめると、普段着では「紋なしの色無地」「小紋」「紬」「ウール」の着物に、「名古屋帯」、「半幅帯」、「しゃれ袋帯」を合わせると失敗はないのでおすすめです。

着物の素材

着物の素材には、次のようなものがあります。特徴を理解し、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

素材特徴
正絹(しょうけん)絹、シルク。肌触りがよく高級品とされるものが多く、格の高い着物に使われる。
ポリエステルさらさらとしていて滑りがよい。しわになりにくく洗濯機で洗えるため手入れが簡単。
綿普段着の着物に多く用いられる。摩擦が大きいので着崩れにくい。洗濯機で洗えるが、しわにはなりやすい。浴衣の素材でも多い。
ウール羊毛。自宅で洗えるが、虫が付きやすいため保管には注意が必要。保温性が高いため冬でも暖かい。

着物の柄

着物に施される柄や模様にはそれぞれ意味があり、日本独特の文化のひとつです。

気を付けたいのは、日本文化として礼や季節を重んじる風潮があるため、それを無視して着用すると、よくは見られないという点です。

好きなものを自由に着るのが一番ですが、意味を知ることでより自身を持って着ることができ、着こなしの幅が生まれます。

主要な着物の柄・模様

特徴
吉祥文様縁起の良いとされる模様でハレの日の着物に用いられる。
松竹梅、鶴、亀、鳳凰、七宝、麻の葉、菊 など
自然文様四季折々花や雲、波などを表現した模様。季節がわかる花の場合は、先取りして着用するのが粋とされている。抽象化された植物や吉祥文様に含まれるものは通年着用できる。
桜、紅葉、藤、牡丹、椿、朝顔、紫陽花、紅葉、雲、波、月、雪 など
動物文様動物や昆虫を現した模様。鳳凰、龍、麒麟といった架空の生物の場合もあり、めでたい柄である。
雀、孔雀、蝶、蜻蛉、兎、鹿、金魚、猫 など
その他の伝統文様・和模様着物の地全体に施されることもある幾何学的な模様もある。吉祥文様であるものも多い。
麻の葉、市松、唐草、亀甲、青海波、紗綾形、矢絣、七宝 など

着物を着るために必要なもの

ここでは、着物を着るために必要なものをご紹介します。

  1. 長着 いわゆる着物の本体
  2. 帯 長着の上から着用する
  3. 襦袢 長着の下に着るインナー。半衿になる部分が見える。半襦袢+裾除けという場合もある。
  4. 足袋・草履 着物用の履物。
  5. 腰紐 襦袢や長着を固定するために用いる。コーリンベルトやゴムベルトを使用する場合もある
  6. 伊達締め 襦袢を抑えるための幅の広い紐。
  7. 帯板 帯の形を整える板。
  8. 肌着 襦袢の下に着る。

以下、場合によって必要なもの

  1. 帯揚げ 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、帯枕の上にかぶせて使用する。
  2. 帯締め 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、帯を抑えるときに使用する。
  3. 帯枕 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、お太鼓の形を作るときに使用する。
  4. 半衿 襦袢に着けて色や柄を楽しむもの。

他にも、帯留や三重仮紐、など、帯の結び方によって使用する小物が変わってきます。

普段着に向いているのはこんな着物!ポイント5つ

① 素材が綿かポリエステルの着物

まず、「洗える」というのが最大の利点です。食事の時や雨の日でも、あまり神経質にならず着られます。

特に綿の着物は通気性が良く、汗ばむ季節にも最適です。

② サイズがなるべくぴったりの着物

着物はサイズを選ばないことがメリットといわれることもありますが、やはり限度はあって、大きすぎても小さすぎても着崩れの原因になります。

着慣れてくると身丈(サイズ)が前後10センチ以上差があっても着られますが、最初のうちはなるべくマイサイズのものを見つけるとよいでしょう。

③ 小紋の着物

先に話したように、着物にはTPO(格)があります。

これに囚われ過ぎる必要はないのですが、格の高すぎる着物を普段着にしてしまうと少し畏まりすぎている印象を与えます。

おすすめなのは、着物全体に柄の入った「小紋」です。柄にもよりますが、ワンピースのような感覚で着ることができます。

④ 和風は和風、洋風は洋風で柄を揃えるとコーディネートが楽になる

着物の柄にも様々な種類があります。最近では和柄以外に洋風のプリントの着物やレースの着物も多くなっています。

合わせ方は人それぞれ自由ですが、何を合わせていいか迷う場合は、和風の柄、洋風の柄、と分けると全体の統一感を出しやすいです。

また、色味でいうと、着物の柄に使われている色を半衿や帯揚げ、帯締めなどの小物に取り入れるとまとまりが出るので、失敗しにくいコーディネートが完成します。

⑤ 小物は洋服で使っているものを代用する

着物を普段着で着るのにハードルになりやすいのが、必要な小物が多いという点です。

すべて新調するのは労力も金銭的にも少し大変です。そこで、普段使っている小物を代用するという手があります。

例えば、帯揚げの代わりにスカーフを、帯締めの代わりにベルトを、襦袢の代わりにシャツやブラウスにプリーツスカートを合わせて、など、着物用に作られたもの以外を使用しても問題はありません。

むしろ、洋服感覚に近くなって、着やすいというメリットもあります。

その時に和柄の着物だと合わせるのが少し難しいので、洋風の柄の着物を選ぶと馴染みやすいのでおすすめです。

着物はどこで買える?安く買うには?店舗/オンラインそれぞれ紹介

着物を着る機会がないと、どこで買ったらいいか迷う方も多いです。ここでは、おすすめの着物を扱うお店をご紹介します。

店舗

実店舗で買うメリットは、やはり実物を見て色味や質感を確認し、試着もできることです。

店員の方にコーディネートしてもらうこともできますし、いろいろなアドバイスをもらえたりと、情報を得るという面も大きいです。

店舗に出向かないといけない点と、選択肢がその店内だけに絞られてしまうのがデメリットと言えます。

【関東のおすすめアンティーク着物店】

オンライン

オンラインを利用すると、家の中で完結するため、近くに着物を売っている店舗がなくても手に入れることができるのがメリットです。また、豊富な選択肢から比較しながら選べます。

気を付けたいのは、店舗と違って実物が確認できないため、想像と違ったものが届く可能性もあります。

楽天やヤフーなど大型ECサイトで「着物 綿」「着物 袷」などと検索するだけなのでお手軽です。

好きなブランドがある場合は、専門のブランドサイトで購入も可能です。

他にリサイクルショップのオンライン販売や、メルカリなどのフリマサイトで購入も可能です。

フリマサイトは中~上級者向けです。というのも、サイズや素材について少し知識がないと希望の商品を見つけるのが困難だからです。

また、出品者側も素人のことが多いので、採寸が甘かったり素材が不明瞭だったり状態がよくなかったりと、初心者には良し悪し見分けが難しいためです。

掘り出し物が安く手に入るのでとても重宝するのですが、少し慣れて知識もついたころの方が安全です。

新品のマイサイズで素材や柄を選びたい、という方は呉服屋さんで仕立てましょう。

ただ、アンティークショップや通販、フリマアプリが1着数千円程度なのに対して、桁が一つ上がることが多いので、そのつもりで出向かないと驚いてしまうかもしれません。

【おすすめの着物オンラインショップ】

着付けはどうやって覚える?着付け教室って正直どう?

初めて自分で着物を着る人にとって、着付けはかなり複雑に見えます。洋服よりは着替えの工数は多くなってしまいますが、手順を覚えてしまえば15分程度で着られるようになります。

着付け方を覚える方法ですが、

  1. ご家族やご友人で着物を着ている人に教わる
  2. 着付け教室に通う
  3. 動画や本を見て覚える

この3つが多いのではないでしょうか。

筆者は、①と③のミックスです。母に着付けてもらったことがあったのと、最近ではYouTubeなどで着付け方法の動画がたくさん上がっているので、その手順に沿って練習したところできるようになりました。

【初心者におすすめの着付け動画】

【着物着付けの教科書】着物初心者が最初に覚える着付けのやり方【肌着・下着・着物・衿・裾・おはしょり・帯・お太鼓・ぜ~んぶ解説!】All procedures for wearing KIMONO!!!


【時短着付け】着付け講師が10分弱で着物に着替えます。一緒に着付けて時短にチャレンジしてみてくださいね。襦袢を着るところから、着物、名古屋帯のお太鼓の完成まで。Change into a kimono

【着物着付けレッスン】和洋折衷!最低限のアイテムで気軽にチャレンジ★基本の着物の着付け&半幅帯で簡単楽々カルタ結び【うさこま流】

②の着付け教室ですが、通わなくても着られるようにはなります。

動画などでなく実際に人から教わりたい方、正統な着付け方法を知りたい方、美しい着姿を追求したい方、などにおすすめです。

資格として着物着付け講師というものもありますので、より専門的な知識を得たい方も着付け教室に向いています。

無料~ワンコインの着付け教室もありますので、ぜひ活用してみてください。ただし、呉服店の即売会がついている場合もありますので、注意が必要です。

【関東】【関西】着物が映える初心者向けおすすめスポット【随時更新】

せっかく着物を着たら、雰囲気の合う場所に出かけたり、写真を撮って残したいですよね。そんな方に、写真映えするスポットをご紹介いたします。

  1. 定番レトロな街並み編
  2. 神社仏閣編
  3. 純喫茶編

① 定番レトロな街並み編

レトロな街並みで着物を着ていても違和感がないのと、着物レンタルショップが多くあり、着物で観光している方ともたくさんすれ違うので、周りの目線を気にせずに街歩きでき初心者さん向けです。

浅草

浅草寺や仲見世、ホッピー横丁など定番の観光スポットが集まっています。食べ歩きしながら写真映えスポットを巡ることができます。

鎌倉

鎌倉駅からすぐの小町通りでは、鎌倉ならではの食べ歩きができ、特に海鮮系がおすすめです。勝負運・仕事運のご利益があると言われる鶴岡八幡宮や、アジサイで有名な長谷寺は定番中の定番です。江ノ電をバックにノスタルジックな写真を撮ってみるのはいかがでしょうか。

川越

川越氷川神社で夏に開催される“縁結び風鈴”と呼ばれる風鈴回廊が人気で、浴衣にぴったりの写真スポットです。神社から歩ける範囲で小江戸・一番街商店街や菓子屋横丁があります。川越の名産・サツマイモを使ったスイーツがたくさんあり、食べ歩きが可能です。レトロな街並みが着物との相性抜群です。

横浜

ほかの観光地と比べて着物のイメージのない場所かもしれません。日本古い街並みというよりは、港町らしいヨーロッパ風のレトロな建造物がたくさんあります。特に、日本大通り付近、港の見える丘公園のイングリッシュガーデンや山手西洋館は、大正ロマンといったキーワードの似合う異国情緒あふれるスポットです。

② 神社仏閣編

根津神社

人気の谷根千エリアにある神社です。京都の伏見稲荷大社とのように、朱色の鳥居が並ぶ光景は圧巻です。比較的静かなエリアで、人が映り込まない写真が撮りやすい穴場スポットです。谷中銀座周辺の下町の雰囲気もレトロなものがお好きな方は気に入るでしょう。

日枝神社

商売繁盛の神様が祭られており、初詣に訪れる企業も多い神社です。境内に狛犬ではなく「神猿(まさる)」と呼ばれる猿がたくさんいます。稲荷参道には数十の鳥居が階段に沿って設置されており、神社の裏手ということもあって人通りが少なく、ゆっくりと写真を撮って楽しむことができます。

江の島神社

江の島エリアと言えば海や水族館のイメージがありますが、日本三大弁財天の一つである江の島神社も一度は訪れたい場所です。江の島に渡ってすぐに石畳の参道が続いていて、ここでも食べ歩きが可能です。階段を上った先に江の島神社があります。縁結びのご利益のあるピンク色の絵馬の前が映えスポットです。

③純喫茶編

阿佐ヶ谷・gion

ネオンの光る外観と、ノスタルジックな店内のgion。アンティーク調のインテリアの中には、ブランコ席という一風変わった席もあります。有名なのは、ころんとした見た目の大きなクリームソーダ。ソーダ水にアイスクリームを追加する形で注文します。純喫茶の定番のナポリタンももちもちで絶品です。

ギオン公式サイトはこちら

上野・丘

上野と御徒町の間、アメ横にある純喫茶です。店内に入ると、ゴージャスなシャンデリアが迎えてくれます。軽食も充実していて、サンドイッチが人気です。ステンドグラスの前で着物を着て写真を撮ると絵になりますね。

丘公式サイトはこちら

荻窪・邪宗門

純喫茶マニアに人気の老舗・邪宗門。急な階段が昔の建築物であることを実感させられます。店内にはレコードでシャンソンがかかり、照明や家具など見渡すすべてから本物感が感じられます。他では聞いたことのないようなコーヒーの種類があり、カップにもこだわりが伝わってきます。雰囲気は一級品なのですが、全席喫煙可なので、苦手な方やお手入れが難しい着物は避けた方がいいかもしれません。

荻窪 邪宗門公式サイトはこちら

職人さんを応援!着物を着ることで繋ぐ日本の伝統文化

ここまで着物を普段着で着ることをおすすめしてきました。

着物を着ることは、ファッションとして楽しみの幅が広がるだけでなく、それらにかかわる“作り手の応援に繋がる”という一面があります。

日本には、古くから続く技術で作られた素晴らしい伝統工芸品が各地にたくさんありますが、それらの多くは、継ぎ手が減り衰退の一途を辿っています。

日本文化と独自の技術の継承には、需要を作り続けるということが重要です。一人でも多くの人が、着物をはじめとする伝統工芸品を使うことそれらの職人さんの応援に繋がるのです。

まとめ

普段着で着物を着ることへの抵抗感は少なくなりましたか?

着物は奥が深いものという点は変わりないのですが、世間のイメージよりも、着物を着ることは難しくないのです。

これを読んで、着物を普段着で着てみることにチャレンジしてみたい、と思っていただけたら嬉しいです。

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