アニメ八十八箇所巡り・十三か所目の霊場は、文豪たちが異能を用いて戦うアクションマンガ「文豪ストレイドッグス」の舞台となった横浜市をクローズアップしてお届けします。
「アニメ」や「漫画」は世界的に大人気で、ジャパニーズカルチャーをけん引する存在となっています。
現在の日本文化の象徴である「アニメ」と、古来からの日本の文化である伝統工芸品をなんとか融合できないかと考えたのが、この「アニメ八十八箇所巡り」です。
お遍路巡りになぞらえて、日本各地のアニメの聖地とその地域に伝わる伝統工芸品を紹介していきます。
文豪ストレイドッグスとは
文豪ストレイドッグスは、ヤングエースにて2013年より連載されている人気マンガ。原作は朝霧カフカ、作画は春河35で出版社はKADOKAWA(角川書店)です。
中島敦、太宰治、芥川龍之介といった文豪たちが異能力を使って戦うバトルアクションマンガで、現在ではシリーズ累計850万部を突破。
2016年4月にテレビアニメが放送され、2023年1月に第4シーズンが放送予定されています。
アニメーション制作会社は、交響詩篇エウレカセブンや僕のヒーローアカデミアなどを手がける「ボンズ」で、声優や音楽、作画などを含む全てがハイクオリティだったことで大ヒットしたアニメと言えます。
孤児院を追い出され、ヨコハマの街をさまよっていた中島敦は、川で流されていた自殺マニアの太宰治を助けます。
太宰は異能力集団「武装探偵社」の社員で、噂になっている「人食い虎」を追っており、敦と共に捜索することに。
人食い虎を待ち構えていると、太宰は敦こそが人食い虎の正体であると告げます。実は、敦も「月下獣」という異能力を持っていて、無意識で虎に変身しては徘徊していたことが原因で孤児院を追い出されたのです。
自分の異能力が制御できない敦は虎に変身して太宰を襲いますが、太宰の異能力「人間失格」で無効化され、事なきを得ます。
その後「武装探偵社」に入った敦は、ヨコハマの港を縄張りにするポートマフィアとの抗争に巻き込まれ、構成員の芥川龍之介から狙われるハメに…
あらすじ・ストーリー
【聖地巡礼】文豪ストレイドッグスに登場する神奈川県横浜市の場所は?
文豪ストレイドッグスの聖地は神奈川県横浜市です。
アニメにも登場するシーンの場所は、聖地とされているので紹介していきます。
- 聖地1:横浜中華街
- 聖地2:よこはまコスモワールド
- 聖地3:赤レンガ倉庫
- 聖地4:山下公園(氷川丸前)
それぞれの描かれたシーンとストーリーを踏まえ聖地について解説していきますね。
文豪ストレイドッグスの聖地1:横浜中華街
横浜中華街は、横浜を代表する観光名所ですね。
文豪ストレイドッグスの作中では、さまざまな場面で登場します。特に、中島敦と泉鏡花のデートシーンが印象的ではないでしょうか。
現実とアニメでの中華街を比べると、看板や風景などがそっくりで、非常に再現度が高いです。
聖地巡礼しながら食べ歩きやデートもできるので、文豪ストレイドッグスの聖地として最もおすすめな場所ですよ。
『横浜中華街』の詳細
・住所:神奈川県横浜市中区山下町
・アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」より徒歩1分
文豪ストレイドッグスの聖地2:よこはまコスモワールド
よこはまコスモワールドは、世界最大級の観覧車「コスモクロック21」がシンボルの都市型遊園地です。
この場所も中島敦と泉鏡花のデートシーンの舞台として登場します。
観覧車からは横浜の景色が一望でき、夜になるとライトアップされる観覧車を見るのもロマンチック。
また、ジェットコースターや急流すべりなどさまざまなアトラクションがあるので、カップルやファミリーでも楽しめるスポットです。
『よこはまコスモワールド』の詳細
・住所:神奈川県 横浜市中区新港2丁目8番1号
・アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩 約2分
文豪ストレイドッグスの聖地3:赤レンガ倉庫
横浜のデートスポットとして有名な赤レンガ倉庫。
こちらも中島敦と泉鏡花のデートシーンで登場します。横浜が舞台となっていて、男女で行くとしたら赤レンガ倉庫が選ばれるのは当然ですよね。
赤レンガ倉庫はフードコート、ファッション&雑貨屋などがあり、横浜土産やプレゼントなども販売されているおしゃれな場所です。
また、1年を通してさまざまなイベントが開催されていて、クリスマスには多くのカップルが訪れます。
『赤レンガ倉庫』の詳細
・住所:神奈川県横浜市中区新港1-1
・アクセス:みなとみらい線「馬車道」駅、「日本大通り」駅から徒歩6分
文豪ストレイドッグスの聖地4:山下公園(氷川丸前)
山下公園は、海と自然を感じられる人気の臨海公園です。
文豪ストレイドッグスでは、中島敦と泉鏡花のデートシーンの他に、アニメ2期で武装探偵社とポートマフィア、そしてギルドとの戦闘シーンとしても登場します。
都内からもアクセスが良く、広大な海とさまざまな植物などもあるため、自然を感じたい人におすすめの聖地ですね。
『山下公園(氷川丸前)』の詳細
・住所:神奈川県横浜市中区山下町279
・アクセス:みなとみらい線「元町・中華街」駅から徒歩3分
聖地巡りをした人の口コミ
横浜の街で文ストの聖地巡礼してきた🥳
ほんとにどこもそのままで太宰さんを感じた
引用元:日葵(にっきー)🐱@Nicky_SRCN
中学の頃からの夢だった、文ストの聖地巡礼。
本編に出てくるところも好きだけど、EDのこのシーンが一番すき
引用元:无’@hirukoko_hina
次、文豪ストレイドッグス聖地巡礼!!敦と鏡花ちゃんのデートだ!!!!!!笑
「めっちゃ怒られた」のところは上がりましたね…!
引用元:べりん@ngske94
明日は友達と文ストの博覧会行ってくる!!横浜だから聖地巡礼も出来るから楽しみ!♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
引用元:らいの分身@H2asin_
文豪ストレイドッグスの聖地は横浜の名所、観光スポットとなっている場所が多いです。
そのため、聖地巡礼をしながら各所を楽しむことも可能ですし、都内からのアクセスも良いので気軽に行ける聖地と言えます。
ファンは聖地で思い入れのあるシーンの場所で写真を撮ったり、コスプレして再現することもあるようですね。
神奈川県横浜市の伝統文化
神奈川県横浜市は言わずと知れた人気のスポットがたくさん存在します。
意外と知られていませんが、横浜市周辺には魅力的な伝統工芸や伝統芸能、郷土料理が複数あるので紹介していきます。
- 伝統工芸1:小田原漆器
- 伝統工芸2:横浜スカーフ
- 伝統芸能1:善部妙蓮寺の曲題目
- 伝統芸能2:相模人形芝居
- 郷土料理1:サンマーメン
- 郷土料理2:かんこ焼き
それぞれ場所と画像で詳しく解説していきますね。
伝統工芸1:小田原漆器
小田原漆器とは、神奈川県小田原市で作られている漆器で、小田原市に伝わる伝統工芸品の1つです。
主に欅を原材料とし、ろくろ機械を使って削り上げ、漆を幾重にも塗り込み作られます。特徴は木目の美しさを活かした見た目と、丈夫で長持ちする点ですね。
小田原漆器の歴史は室町時代の中期から始まったとされ、日本を代表する漆器の1つとされています。
伝統工芸2:横浜スカーフ
横浜スカーフとは、横浜生まれのシルク製品ブランドで、最盛期には日本国内生産量の90%、世界生産量の50%を横浜スカーフが占めたと言われています。
世界的に認められている高級シルクブランドで、着心地や肌触りが非常に繊細な特徴があります。
生産量はピーク時に比べて著しく減少したものの、現在ではランドマークプラザや横浜赤レンガ倉庫などの小売店で販売されているので気になる方はぜひチェックしてみてください。
伝統芸能1:善部妙蓮寺の曲題目
善部妙蓮寺の曲題目とは、南無妙法蓮華経の題目に合わせ、御会式に奉納される稚児達のあやとり芸を指します。
鼓をたたいたり、太鼓の縁を打ったりして曲を唱え、合わせて平たいつづみ太鼓やバチを持って賑やかに演じる伝統芸能です。
平成3年には神奈川県の指定無形民俗文化財として登録されました。
伝統芸能2:相模人形芝居
相模人形芝居とは、相模国(神奈川県)に伝わる 三人遣いの人形芝居で、江戸時代中期頃から始まったとされる伝統芸能です。
「鉄砲差し」と呼ばれる独特の操法と、文楽と同様に一体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの三人が協力して操る「三人遣い」に特徴があります。
現在では神奈川県厚木市などで相模人形芝居の公演が行われています。
郷土料理1:サンマーメン
サンマーメンとは、神奈川県のご当地ラーメンで県民から愛されているソウルフードでもあります。
名前から秋刀魚(さんま)が使われていると勘違いされがちですが、全く関係はありません。名前の由来は中国語が元になっているとされ、三種類の具を「三碼」と書くことからサンマーメンと呼ばれるようになったのだとか。
醤油ベースのスープに細麺が使われていて、もやし、白菜、キクラゲ、豚肉、人参などの具材が入っています。シャキシャキの野菜をあんで閉じ込め、上からかけている人気のラーメンですよ。
郷土料理2:かんこ焼き
かんこ焼きとは、神奈川県相模原市緑区津久井地区に伝わる郷土料理で、小麦粉の皮で山菜やキノコなどの具を包んで焼いたおやきのような料理です。
季節に合わせて具材が変わるので、1年を通してさまざまな味が楽しめるのも特徴の1つ。
江戸時代から伝わる素朴なおやつとして神奈川県民から親しまれています。
まとめ
文豪が異能力を用いて戦うバトルアクションアニメの文豪ストレイドッグスは、現在でも人気が高く2023年1月に第4シーズンが放送予定されています。
それぞれのキャラクターが非常に魅力的で、使う能力も人物に関連していることなども注目ポイントです。
聖地は横浜市周辺で、有名な中華街や山下公園などが舞台となっています。都内からアクセスしやすいので、まだ聖地を訪れていないファンの方はぜひ行ってみてくださいね。
また横浜市は観光名所が多いだけでなく、たくさんの伝統工芸品や伝統芸能、郷土料理があります。この記事を読んで、聖地巡礼しながら横浜の文化や歴史を体験してもらえるきっかけになったら嬉しいです。