株式会社うなぎの寝床は、東播染工株式会社の素材を使用した「HAORI LONG 綾織り」を販売開始いたしました。落ち綿とウールを混合しておりあたたかく、さっと持ち運べるような軽さも兼ね備えています。お出かけ時のお供にも、室内での温度調整にもどうぞ。
羽織の型を現代風に再編集したアウター
着物の上に着ていた「羽織」とよばれる上着を、現代の生活に沿う様に形を変化させ着方に幅を持たせたいと考えました。
性別や背丈を問わず皆さまに着ていただけるよう、丈を長めにしたり、着用時のゆとりを調節できるように紐をつけたり、細部に思考を巡らせています。着用にも選択肢をもたせようと前紐の結びだけではなく、交差させて作務衣(さむえ)のように着ることができるようにしています。
さっと持ち運べて温度調整に便利なHAORI、現代では日常的に着ることの少なくなった羽織と皆さまを繋ぐものとなれたら嬉しく思います。
【袖】
着物の上に着る羽織は、下の着物に合わせて袖幅が広いため、現代の生活では不要と考えました。袖幅を思い切ってカットし、現代の生活に沿う様にすっきりとした仕上げにしています。袖は長めにし、広く皆さまにご着用頂けるようにしています。袖口にスリットを入れていますので、折り返すことで長さの調整ができます。
【前身のとめ】
本来、止付けたものと金具を使用し、羽織紐を渡し結び付けて羽織は着用されていました。うなぎの寝床のHAORIは、紐を4本付けています。左右の脇に紐の通し口があり、内紐2本をその通し口から出し入れする事で着用の仕様を変化できます。
【素材】
兵庫県の東播染工株式会社(https://www.toban.jp/)の生地を使用しています。
綿57%・ウール43%の綾織で、生成するときに出る落ちわたをウールと混紡した糸を使用しています。織の組織は1-5綾織(ツイル)です。緯糸を上下交互に重なり合うような織組織で、緯糸が渡る事で膨らみを持たせた生地です。ワッシャー加工を施しており、熱をかけ洗う事で綿とウール縮率の変化で表面の凹凸が出て生地の表情が出るのと共にウールが縮絨された事により空気を通しにくく温かみを増しています。
つくり手より
東播染工株式会社 テキスタイルラボデザイナー小野さん
いつも企画するときにまず色と素材の組み合わさりによる奥行きを想像します。それは、糸から染める先染め織物にしかできない表現を探ることです。
今回のテキスタイルは、サスティナブルな糸を開発し続ける大正紡績さんのリサイクルコットンとウールを混合した素朴な温もりのある糸を最大限に楽しめるような素材感を目指しました。服地で耐えうるぎりぎりの織り密度と織組織によるゆるめの風合いを洗い込むことで味わいのある風合いにたどり着きました。
一見、無地のように見えても、織組織の凹凸やウールの絶妙なムラ感が合間って、触ってみたくなるような表情になったと思います。
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株式会社うなぎの寝床
本社所在地:福岡県八女市本町267
主な事業内容:小売/メーカー/物流
【UNA PRODUCTS】
長年つくりてとやりとりをしていたら「こういうものがあってもいいんではないか?」というものが芽生えてきました。UNA PRODUCTSは、土地性や地域文化・素材・経済などの状況を解釈して、うなぎの寝床がつくりてと共につくりあげた商品群です。
◆MONPE
https://monpe.info/
◇KATA-T
https://unagino-nedoko.net/product/tax_category/kata-t/
◆HAORI
https://unagino-nedoko.net/product/tax_category/haori/
◇TUBE SOCKS
https://unagino-nedoko.net/product/tax_category/tubesocks/
店舗;https://unagino-nedoko.net/store/
◆うなぎの寝床 旧寺崎邸
地域文化の風景をつなぐため、ものを介した文化の共有を行う
◇うなぎの寝床 旧丸林本家
地域文化を解釈して生まれたネイティブプロダクトをつくる
◆OHAKO 旧大坪茶舗
デザイナーやアーティストの視点と地域文化の化学反応プロジェクト
◇うなぎBOOKS 旧塚本邸
本と人をつなぐ仕事、本が担える役割を考える場