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鹿革に漆などで模様を描く伝統的工芸品「甲州印伝」を製造販売する創業400年以上の株式会社 印傳屋 上原勇七(本社:山梨県甲府市、代表取締役社長:上原重樹、以下印傳屋)は、アメリカが生んだ著名ポップアーティスト、キース・ヘリングのアートを再現した印伝を今秋、数量限定で発売します。 ■伝統の技でキース・へリング アートの再現 「甲州印伝」の漆付けと更紗の伝統技で、これまでの印伝にはなかったヴィヴィッドな色彩表現と、アートのタッチを忠実に表現する方法を試行錯誤し、着想より一年を経て「甲州印伝」とキース・ヘリング作品とのコラボレーションシリーズが完成。キース・ヘリングのアートを再現し、アートから発する力を感じられるシリーズとなっています。 シリーズは2種類で、キース・ヘリングのアイコニックなアートをモチーフとし、受け継がれる漆付けと更紗の技法によって、これまでにないポップな印伝に仕上がっています。 第1弾は10月30日(土)から、第2弾は11月27日(土)から印傳屋直営店・公式オンライショップにて発売。 鹿革は人肌に最も近いとされ、使い込むほど手になじむやわらかな素材。そこに模様を描く漆は、時がたつほど色艶が冴え、光沢に深みが増すものです。印傳屋はその組み合わせを生み出し、四百年以上に渡って技を磨き続けてきました。今回、「甲州印伝」の技で表現した世界初のキース・ヘリングアート。漆の艶やかな盛り上がりや、更紗と漆の取り合わせによる豊かな表情など、印伝ならではの味わいをその手で感じてみてください。 ■第1弾〈INDEN-YA “Keith Haring collection vol.1” 〉10/30(土)発売 キース・ヘリングの象徴的なアートのひとつ “barking dog” で構成。地色の鹿革はロイヤルブルー、アウトラインを漆付けで描き、その中に鮮やかなレモンイエローの更紗を施したものと織り交ぜました。これまでになかった、ヴィヴィッドな世界を目指したことで、キース・ヘリングのアートが発する活力を感じられる印伝に仕上がりました。 INDEN-YA “Keith Haring collection vol.1” 〈束入F〉34,100円 〈札入J 〉18,700円 〈72H小銭入〉4,510円 〈9ポーチ〉8,580円 〈F小銭入02〉3,080円 〈パス入F〉5,500円INDEN-YA “Keith Haring collection vol.1” 〈束入F〉34,100円 〈札入J 〉18,700円 〈72H小銭入〉4,510円 〈9ポーチ〉8,580円 〈F小銭入02〉3,080円 〈パス入F〉5,500円 ■第2弾〈INDEN-YA “Keith Haring collection vol.2” 〉11/27(土)発売 ニューヨークの地下鉄駅構内でチョークを手にアーティスト活動を始めたキース・ヘリング。その原点が感じられるよう、黒の鹿革にそれぞれのアイコンのアウトラインを白の更紗で忠実に再現しました。また、艶やかに多様な表情をみせる白漆でところどころにアクセントを加え、エネルギーに満ち溢れたキース・ヘリングの世界を感じられる印伝が誕生しました。 INDEN-YA “Keith Haring collection vol.2” 〈4ポーチ〉10,780円〈束入F〉34,100円 〈F小銭入02〉3,080円 〈札入J 〉18,700円 〈キーケースD〉8,030円 〈名刺入〉9,240円 INDEN-YA “Keith Haring collection vol.2” 〈4ポーチ〉10,780円〈束入F〉34,100円 〈F小銭入02〉3,080円 〈札入J 〉18,700円 〈キーケースD〉8,030円 〈名刺入〉9,240円 Keith Haring キース・ヘリング(1958-1990)は世界的に有名なアーティスト、フィルムメーカー、パフォーマー、ミュージシャンの一人です。彼の作品は1980年代のアーバンストリートカルチャーを代表するものでした。地下鉄の車両に描かれたグラフィティアーティストの表現に影響を受け、ヘリングは使用されていない広告板を覆う為に使われていた黒い紙に白いチョークで絵を描き始めました。地下鉄に絵を描いたことで、彼の作品が様々な人々の目に留まっただけでなく、彼自身によると、そこはやがて彼のアイデアを試す「研究所」となりました。1980年という早い時期から、ヘリングは世界中のギャラリーや美術館で展示を始めましたが、識字率向上キャンペーンやエイズ対策を含む公共のプロジェクトにも参加し続けていました。Keith Haring Foundation. www.haring.com. Licensed by Artestar, New York. ■コラボレーションにあたって 伝統は受け継ぐだけでなく、新たな感性をもって時代と人々に寄り添い進化していく。--その信念をもって、 創業以来、常に新たな印伝を追求してきた中でも、キース・ヘリング作品とのコラボレーションは極めて斬新な ものです。日本の伝統的工芸品にポップアートを融合させるに至ったのは、印傳屋のこんな想いからでした。 ”コロナで世の中が一変してしまった。技術も社会も発達した現代にも関わらず、私たちはまだまだ長いトンネルにいる。キース・ヘリングのアートが生まれたのも、80年代アメリカが景気低迷や人種差別、エイズ感染拡大など様々な社会課題を抱えはじめた時代。混沌とした世の中で、活力に溢れたキース・へリングアートの出現は人々の力になったことで しょう。そうしたパワーを、印伝のような日々手にする物から感じることができたら。今の暮らしの中に、印伝を通じて少しでも光を感じる瞬間をお届けできればと願っています。” ■甲州印伝・印傳屋について 「甲州印伝」とは、甲州(山梨県)で400年以上にわたり伝承されてきた、鹿革に漆で模様を描く経済産業大臣指定の伝統的工芸品です。 印傳屋は天正十年(1582 年)に創業。戦国時代、上原家が武田家の家臣として武具や陣羽織をつくり始めたことに由来します。 江戸時代、粋を競い合う人々の間では、鹿革でつくられた巾着や莨入(たばこいれ)などがもてはやされるようになり、遠祖上原勇七は、鹿革に撥水性をもたらす漆を塗り、人々が永く使えるよう工夫を施しました。これが「甲州印伝」の始まりとされています。やがて江戸小紋などの模様を漆で付け、装飾性を高めた印伝をつくりだします。模様には人々の自然に寄せる想いや、吉祥の願いが込められているもの、そうした模様を印伝の巾着や莨入などに施すことで、縁起を担いだり、粋を愉しんだりして、人々に印伝は愛用されていきました。 印傳屋は創業以来、独自の技法と人々に受け継がれる模様の文化を大切にしつつ、人々の心に寄り添うものは何かをつねに考え、甲州印伝の伝統を進化させています。 印傳屋公式サイト(https://www.inden-ya.co.jp/)INDEN-YA “Keith Haring collection” のお求めはこちら印傳屋 直営店印傳屋 直営店 本店 山梨県甲府市中央 3-11-15 TEL.055-233-1100青山店 港区南青山 2-12-15 1F・2F TEL.03-3479-3200心斎橋店 大阪市中央区博労町 3-6-7 TEL.06-6243-5800名古屋御園店 名古屋市中区栄 1-10-21 TEL.052-265-6633 印傳屋公式オンラインショップ https://inden-ya.shop/
着物の柄には日本独特の模様をあしらったものや、西洋の柄を取り入れたものなど、様々なものがあります。 これを着なければならない、というほどの決まりはありませんが、TPOや季節に合わせて選ぶことも日本の“粋”という考えに通じます。 ぜひ、その柄の意味を知って、着物のコーディネートを楽しんでください。 着物の柄 主要な着物の柄・模様 柄例吉祥文様松竹梅、鶴、亀、鳳凰、七宝、麻の葉、菊 など自然文様 桜、紅葉、藤、牡丹、椿、朝顔、紫陽花、紅葉、雲、波、月、雪 など動物文様雀、孔雀、蝶、蜻蛉、兎、鹿、金魚、猫 など自然文様桜、紅葉、藤、牡丹、椿、朝顔、紫陽花、紅葉、雲、波、月、雪 などその他の伝統文様・和模様麻の葉、市松、唐草、亀甲、青海波、紗綾形、矢絣、七宝 など 吉祥文様 吉祥(きっしょう)とは、めでたいという意味で、縁起の良い模様のことを吉祥文様と呼びます。 その名の通り、結婚式や入学式、卒業式、成人式などにぴったりのおめでたい模様です。 松竹梅、鶴、亀、鳳凰、七宝、麻の葉、菊 など 例えば、鶴や亀は長寿を意味し、七宝や麻の葉は永遠に連なることから子孫繁栄といった意味を持ちます。 着物の柄に用いられる際は、金糸や銀糸を用いて豪華に装飾される場合よくあります。とても華やかなモチーフですね。 対応する格は、礼装の振袖、訪問着、付け下げなど様々で、一目でおめでたい雰囲気の伝わるものとなっています。 七宝や麻の葉は普段着の小紋としてもよく用いられます。 自然文様 植物や気象を表現した柄を総称して自然文様といいます。 着物の柄といえば四季折々の花々を思い浮かべる方も多いでしょう。 日本は四季を大切にする文化があるので、その季節を省象徴する柄を身につけることがよくあります。 その花の季節を半月ほど先取りするとさらに粋とされます。 一方で、吉祥文様に分類される花もあり、年中季節問わず着られる柄もあります。 さらに、更紗(さらさ)柄のように抽象化されてはっきりと花の見分けがつかないものも、季節に縛られることなく着ていただけます。 【季節を問わない植物の柄】 柄の種類例吉祥文様菊、牡丹抽象模様更紗、幾何学的化された植物 植物以外の自然現象を現す着物の柄もあります。 例えば、雲や海の波、雪などの柄です。そのまま模写したようなもの、青海波のように抽象化・一般化した柄もあります。 こちらは季節に合わせて着られる以外の用いられ方があります。 例えば、暑い夏に涼しげに見せるために雪の模様の柄の浴衣を着るということもあるのです。 見ている人にも涼を感じてもらうという日本人独特の気遣いとも言えます。 動物文様 鳥や魚、昆虫など、さまざまなモチーフが着物の柄として取り入れられています。蝶々や小鳥の柄はあまり季節を問わず用いられます。 その他の伝統文様・和模様 着物の全体に施された幾何学的な柄代表的なものでいうと、麻の葉、市松、唐草、亀甲、青海波、紗綾形、矢絣、七宝などです。 吉祥文様に分類される場合もあります。 西洋文化を取り入れた着物 着物は日本の特有の文化ですが、明治時代以降は洋服の文化が入ってきたためその柄にも変化が生まれました。 色合いが華やかになり、日本にはなかったモチーフの柄が出てきます。 大正ロマン~昭和レトロ 大正時代には、西洋の絵画がもとになったアールヌーヴォーやアールデコの影響を受けた柄が流行します。 また、日本にはなかったバラなどのヨーロッパの花が柄として取り入れられるようになりました。 昭和では、ポップな水玉模様やレースを取り入れた柄も登場します。 現代のプリント文化 現代では、織物以外にもプリントの着物が定着するようになりました。 いい意味で何でもありで、伝統模様の動物ではあまり見られなかった猫やオウムなどの動物が登場したり、トランプやテディベアの柄、さくらんぼやいちごなどのフルーツの柄があったりとバラエティ豊かです。 よりワンピース感覚で着られるような柄が増えました。 総レースの着物だったり、半身で色や柄が違ったりするものなども最近の流行といえます。 着物の柄の配置【訪問着・付け下げ】と【小紋】【色無地の地紋】 着物の柄の種類は大方イメージが付いたかと思います。 次は、どのようにその柄が使われるかを、着物の種類ごとにご説明します。 訪問着と付け下げと小紋の見分け方 訪問着と付け下げは何が違うのか 訪問着と付け下げは非常に見分けがつきにくいとされています。 どちらも共通しているのが、前裾と後ろ裾、袖、左肩に柄が入り、それ以外は無地または地紋ということです。 二つを見分けるポイントは、「絵羽になっている(柄が縫い目でつながっている)かどうか」です。 訪問着は、仕立てる前の反物の状態でつなぎ目を考慮して絵付けがされています。これを絵羽といいます。 仕立てる際に、仮で合わせて、一度解体し、絵付けをして復元して仕立てる、という手間がかけられているため、技術も必要です。 そのため格の高い準礼装という位置づけになっているのです。 付け下げは、反物の状態で柄が施されており、そのまま仕立てるので訪問着よりも一工程少なくなります。 小紋の種類 小紋とは、着物全体に柄が入ったものを指します。 普段着で着るのには一番一般的です。小紋は通常の小紋と飛び小紋があります。 色無地の地紋 色無地は、紋が入っているかどうかといくつ入っているかで格が変わる万能の着物です。 その名の通り無地なのですが、地紋と呼ばれる織り方で柄を作っているものや同系色の柄が入っているものもあります。 まとめ 着物の柄とどのように配置されるかをご紹介しました。 柄の意味を知るとより着物を着るのが楽しくなりますね。 知識として持っておくことは大切ですが、決まりに縛られず好きな柄を着て楽しんでください。
着物は、成人式や結婚式などの特別な行事やかしこまった場で着るイメージが強くあります。 そのため普段の食事や外出の際に着物を着ることに抵抗がある人は多いでしょう。 着物を着てみたいと思っても、「おかしいと思われないかな」と不安に思う声も多く聞かれます。 しかし、洋服が普及する前の日本では、着物は普段着として着られていた伝統的な衣服です。 普段着で着物を着ることは何ら問題ありません。 とはいえ周りに着物を着ている人がいないと、着物を普段着で着る抵抗感は残るでしょう。 ここでは、普段着として着物を着ることに興味を持っている着物初心者の方へ、不安や疑問を解決できるように様々な角度から普段着の着物を解説していきます。 着物を普段着として着て出かけると、気分が変わって、いつもの外出がすこし特別な思い出になります。 なにより写真映えするので、思い出を残すのにぴったりです。 感染症拡大により、以前よりも力や食事に出かける機会が大幅に減ってしまいました。 一回一回の外出が貴重になった今、いつもと少し違うスタイルで出かけてみませんか? 着物を普段着で着るのはおかしい?初心者が知りたい疑問を解決 Q. 着物を普段着で着るのはおかしい? A. 全くおかしくありません!心配な人はTPOを知っておくと不安なく着られるかも。 着物は洋服が入ってくるまで普段着として着られていました。 現代でも着物を普段着にすることは全くおかしいことではありません。 おかしいかもしれない、と思ってしまう原因は、着物を着るシーンが結婚式や成人式などハレの日が多いからだと考えられます。 洋服に置き換えて考えてみてください。パーティードレスや高級スーツを普段着にすると少し違和感がありますよね。 着物も同じで、フォーマルな場で着るものと普段着として着るものがあります。後にもう少し詳しく説明しますが、着物には「格(TPO)」があり、それを踏まえれば周りからおかしいと思われることはまずありません。 日本人の考え方として、“相手のための装い”というものがあります。格を大切にするのはそのためです。 正式な場に着物を着ていくときは、主役や主賓を立てる意味でもその場に合わせることも必要ですが、あまり神経質にならずに、普段着で自由に着物を着るという体験を楽しみましょう。 Q. 年代や流行はある?どんな着物を着ていいかわからない… A. 年代はあまり関係ない!流行よりは季節感を大切にする傾向が強い よく、洋服の紹介をする際に、10代、20代、30代、40代、50代向け、などと年代に分けているメディアをよく目にします。 しかし、着物に関してはあまり年代の隔たりはないように筆者は感じています。どの年代でも色や柄の偏りはなく、コーディネートの仕方は個人の好みによる差が大きいです。 強いて言えば、50代、60代以上の方は正統派コーデで着こなす方が多い傾向にあるかもしれません。 それでも年代問わずファッションの一つとして、洋服の小物を取り入れたり、反対に洋服の中に着物を取り入れたりする方が多くいらっしゃいます。 Q. 周りの目が気になって挑戦できない A. 自分が思っているより周りは気にしていません!見られたとしてもポジティブな感想を持たれていることの方が多いです! 着物を着て出かけると変に思われないかな?というのは、着始めの時に多 くの方が心配になるポイントでしょう。 筆者も最初はすごくドキドキして着ていたのですが、そんな心配は無用でした。 自分が思うより周りは自分のことを見ていないので、気にするだけ損です(笑) どうしても気になるという方は、歌舞伎や落語を見に行く、美術館に行く、など少し特別感のある場所に行くときに着ると、自分の心持ち的にも少し気楽に着られると思いますので、初心者の方にはおすすめします。 Q.どこで買えるかわからない A.呉服屋さんのほかに、通販やフリマアプリ、古着屋さんで買えます! いざ着物を普段着で着てみよう!と思って最初にぶち当たるのが、「着物ってどこに売っているの?」という問題です。 ショッピングモールなどに呉服屋さんが入っている場合もありますが、ちょっと入りにくいですよね。 初心者におすすめなのは、以下の2つです。 着物のアンティークショップで見立ててもらう通販で初心者フルセットを買う ちなみに筆者は②を選びました。楽天市場で「着物 初心者 セット」と検索して、20点セットのようなものを選んで、値段は2万円しないくらいだったと思います。 はじめのうちは何を揃えたらいいかもわからないので、そのまま着られるセットにしてしまうのが一番無難です。 買い方については後ほど詳しくご紹介いたします。 Q.自分で着るのは大変? A. 意外と自分で着られます! 着物=大変、というイメージは着付けが難しいという先入観が大きく影響していると考えられます。洋服は着方なんて教わらないのに、わざわざ「着付け教室」というものも存在するほどなので着物は難しいと思われてしまうのでしょう。 今は、YouTubeやInstagramなど画像や動画コンテンツが豊富で、紹介された手順通りにマネするだけで着付けが簡単にできてしまいます。たくさんの着付け講師の方や普段着で着物を着ている方が方法や綺麗に着るポイントも解説しているので、自分に合う着付け方を見つけやすいです。 プロから直接習いたいという人は着付け教室に通うのも一つの手です。自分に合った方法で、まずは着てみるということが大切です。 Q.着物は動きづらくて苦しい? A. 普段着の着物は苦しくありません! 現代の日本人が着物を着る機会というと、成人式や結婚式などが挙げられます。 このときに着た振袖がすごく苦しかった、という方も多いのではないでしょうか。 その記憶が先行して、すべての着物は苦しいと思われがちです。 振袖は汚さないように気を遣うし、重いし、補正のタオルをたくさん入れられて、着崩れないようにきつく帯を締められて…と動きづらい要素満載なので、そう思われるのも仕方がありません。 ただ、普段着として着る着物は素材も軽かったり、多少汚れてもすぐ洗えたり、補正もする必要はありません。帯も苦しくない結び方があります。 ここ数年の観光地では、レンタル着物屋さんもかなり増えました。街歩き用に貸し出しているものなので、動きやすく気つけてくれるはずです。 買うのはまだハードルが高いと思われる方は、一度着物の動きやすさを体感してみてはいかがでしょうか。 Q.着物ってお高いんでしょ? A. 5千円前後で新品が買えます。洋服の相場と同じように考えてください。 着物は何十万円もすると思われがちですが、そうとは限りません。 洋服でもプチプラ・ファストファッションといわれる2~3千円前後のものから、素材やディテールにこだわった数万円のもの、ハイブランドであれば数十万円のコートなどもありますよね。 それと一緒で、普段着で着るような着物は、5千円前後で変えるものもありますし、古着やアンティークでは数百円でたたき売りされているものもあります(状態がいいとは限りませんが)。 組み合わせ次第では“全身1万円コーデ”も余裕で完成できます。洋服と同じ、またはそれよりも安く済むこともあります。 洋服には流行がありますが、今のところ着物には大きな流行というものはないので、長く着られる、着回しが利くこともメリットです。 何十万円もすると思われている着物は、洋服でいうハイブランドと同じようなものと考えるとよいでしょう。 Q.着物は手入れが大変そう A. 洗える着物は手入れが簡単です!素材が正絹の場合は注意。 自宅で洗える素材は、綿やポリエステル、ウールの素材でできた着物です。 これらは普段洋服で着ているTシャツやニット、ワンピースに使われているものと同じ素材なので、いつも通りに洗濯機で洗っても大丈夫です。 中にはデニム素材の着物なんかもあるんですよ。 自宅で洗えないのは、正絹(しょうけん/きぬ、シルク)で作られた着物です。 これを洗ってしまうと縮んだり色が滲んだりする可能性が非常に高いです。シルクでできたシャツなどはクリーニングに出しますよね。それと一緒です。 正絹の着物を着た後は、クリーニングに出すか、あまり汚れていなければ陰干しして、たとう紙という専門の紙に包んでしまいます。 正絹の着物は見た目にも高級感があり、正式な場に着ていくのに相応しいのですが、手入れの面では少し中~上級者向きといえます(着てはいけないという訳ではないです)。 普段着で着物を着るメリット・デメリット 普段着で着物を着る6つのメリット 着物を着ることで特別な思い出になる 普段洋服を着る人にとって、着物は特別な体験になります。何度も行ったことのある場所でも、普段と違う服で出かけると気分が変わりますよね。 普段着と言いつつ、“特別感”を感じられることが、着物を着て出かける最大のメリットだと言えます。 写真映えする SNSの利用が当たり前の今、「体験」を「写真」に撮り、「投稿」するという一連の流れはセットになっています。 InstagramやTwitter、Facebook、TikTokなどの様々なSNSに投稿する際に、「映える」というのはひとつの重要な要素です。 先述したように、着物の“特別感”は間違いなく映えるので、いつもと違う写真を撮りたい方は、ぜひ普段着の着物に挑戦してみてください。 姿勢がよくなる 着物を着る際に使う帯がコルセットのようになって、姿勢が伸びます。 また、着物を着ていると、無意識に姿勢を正そうとする方も多いです。 どんな骨格・体型でも似合う 最近流行している『骨格診断』。 多くの場合、「骨格ストレート」「骨格ウェーブ」「骨格ナチュラル」の3つのパターンがあり、それぞれの骨格によって似合う服が変わってくるというものです。 着物の場合、寸胴が美しいとされ、骨格や体型を表に出さない着方が多いので、骨格で悩みがある方にもおすすめなのです。 流行り廃りがないので長く着られる 洋服だと、毎年、毎シーズンごとに流行色や流行の形や素材などがファッション誌で紹介されますが、着物の場合は洋服のように大きな流行というものはないので、気に入ったものを長く着られるのがメリットです。 アンティークと考えれば、親やその上の世代の着物も着ることができます。 着物は高いと思われてしまいますが、長い目で考えるとコストはそれほどかからず、最近注目されているサステナブルに当てはまるものと言えます。 日本文化の継承 着物自体が日本の文化であるとともに、着物には多くの作り手の方や流通に関わる方がいらっしゃいます。 着物を着る機会を増やすことで、そのような日本独特の文化を継承する方々の仕事が増え、後世に残せるというよい循環を生むことができます。 普段着で着物を着る5つのデメリット 洋服よりも着替えに時間がかかる 着物の一般的な着付けでは様々な工程を踏むので、どうしても洋服よりも着替えに時間がかかってしまいます。 ルールに厳しい人に出会うと厄介 「着物警察」という言葉を最近耳にするようになりました。 意味は、着付けや着ている着物に対して正そうとする人のことを指し、基本的にいい意味では使われていません。 普段着の着物は自由に着ていいものなので、もし遭遇してしまっても気にしないでください。 洋服のほかに保管スペースが必要 洋服にプラスして着物を仕舞うことになるので、少しクローゼットの幅はとってしまいます。 ただ、洋服と同じ素材の着物であれば、保管に気を遣わなくても大丈夫です。 運動は難しい 着物を着て運動ができないわけではないですが、トレーニングウエアのような動きやすさはないです。 激しいスポーツをするときや、山歩きには不向きと言えます。ただ歩くだけであれば問題はなく、方法によっては自転車に乗ることも可能です。 ものによっては食事や雨に気を遣う 正絹の着物の場合ですが、水との相性が良くないので、自宅で洗うことが難しいです。 そのため濃い色や匂いの強い食事を避けたり、雨で濡れないように気を付ける必要があるので、少しストレスになる場合があります。自宅で洗える着物を選べば解決します。 【着物基礎知識】これだけは押さえておきたい種類と着方 着物の種類 着物には、大きく分けて格(TPO)、素材、柄によってふさわしいとされるコーディネートが変わってきます。 このルールが着物を着るハードルを上げてしまう一因となっていますが、TPOや過ごしやすさ、季節感を考えればそこまで難しいものではありません。 絶対にルールに則って着用しなければならないという法律があるわけではないです。ただ、相手も自分も気持ちよく過ごすために、知っておくとよいでしょう。 格(TPO) 着物は大きく、最も格式の高い「(第一)礼装」、礼装に準ずるフォーマルな場で着られる「準礼装」、格式張らない場で着用する「略礼装」、その名の通り普段着やちょっとした外出に着られる「街着・普段着・浴衣」の4つに分けられます。 ※分け方には諸説あります。 あくまで「ふさわしい」という共通認識なので、絶対にその時にしか着てはならない、という訳ではありません。 ただ、格が上のものをよりカジュアルな時に着ることはある程度容認されやすいですが、格が下の装いで格式高い場に出席することは、その場の相手に失礼に当たりますので控えましょう。 ここで、普段着としてとりあえず着物を着てみたいだけという方であれば、“着物にはTPOに応じてふさわしいものがある”ということを認識していることが大事です。 そのため普段着におすすめな着物の説明までは読み飛ばしていただいても結構です。 ある程度理解しておきたい方は、続けてご覧ください。 格種類(第一)礼装白無垢、打掛、黒留袖、紋入り色留袖、振袖、喪服 など準礼装訪問着、紋入り色無地 など略礼装付け下げ、紋入り江戸小紋 など街着・普段着(・浴衣)色無地(紋なし)、紬、小紋、ウール など ※準礼装・略礼装の定義はあいまいな部分があります。 着物の種類に合わせて、帯や小物にも格があります。礼装に使えるのは丸帯、袋帯、普段着に使えるのが金糸や銀糸の入っていないしゃれ袋帯、名古屋帯、半幅帯です。 こちらの詳細はまた別ページでご紹介いたします。 まとめると、普段着では「紋なしの色無地」「小紋」「紬」「ウール」の着物に、「名古屋帯」、「半幅帯」、「しゃれ袋帯」を合わせると失敗はないのでおすすめです。 着物の素材 着物の素材には、次のようなものがあります。特徴を理解し、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。 素材特徴正絹(しょうけん)絹、シルク。肌触りがよく高級品とされるものが多く、格の高い着物に使われる。ポリエステルさらさらとしていて滑りがよい。しわになりにくく洗濯機で洗えるため手入れが簡単。綿普段着の着物に多く用いられる。摩擦が大きいので着崩れにくい。洗濯機で洗えるが、しわにはなりやすい。浴衣の素材でも多い。ウール羊毛。自宅で洗えるが、虫が付きやすいため保管には注意が必要。保温性が高いため冬でも暖かい。 着物の柄 着物に施される柄や模様にはそれぞれ意味があり、日本独特の文化のひとつです。 気を付けたいのは、日本文化として礼や季節を重んじる風潮があるため、それを無視して着用すると、よくは見られないという点です。 好きなものを自由に着るのが一番ですが、意味を知ることでより自身を持って着ることができ、着こなしの幅が生まれます。 主要な着物の柄・模様 柄特徴吉祥文様縁起の良いとされる模様でハレの日の着物に用いられる。松竹梅、鶴、亀、鳳凰、七宝、麻の葉、菊 など自然文様四季折々花や雲、波などを表現した模様。季節がわかる花の場合は、先取りして着用するのが粋とされている。抽象化された植物や吉祥文様に含まれるものは通年着用できる。桜、紅葉、藤、牡丹、椿、朝顔、紫陽花、紅葉、雲、波、月、雪 など動物文様動物や昆虫を現した模様。鳳凰、龍、麒麟といった架空の生物の場合もあり、めでたい柄である。雀、孔雀、蝶、蜻蛉、兎、鹿、金魚、猫 などその他の伝統文様・和模様着物の地全体に施されることもある幾何学的な模様もある。吉祥文様であるものも多い。麻の葉、市松、唐草、亀甲、青海波、紗綾形、矢絣、七宝 など 着物を着るために必要なもの ここでは、着物を着るために必要なものをご紹介します。 長着 いわゆる着物の本体帯 長着の上から着用する襦袢 長着の下に着るインナー。半衿になる部分が見える。半襦袢+裾除けという場合もある。足袋・草履 着物用の履物。腰紐 襦袢や長着を固定するために用いる。コーリンベルトやゴムベルトを使用する場合もある伊達締め 襦袢を抑えるための幅の広い紐。帯板 帯の形を整える板。肌着 襦袢の下に着る。 以下、場合によって必要なもの 帯揚げ 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、帯枕の上にかぶせて使用する。帯締め 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、帯を抑えるときに使用する。帯枕 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、お太鼓の形を作るときに使用する。半衿 襦袢に着けて色や柄を楽しむもの。 他にも、帯留や三重仮紐、など、帯の結び方によって使用する小物が変わってきます。 普段着に向いているのはこんな着物!ポイント5つ ① 素材が綿かポリエステルの着物 まず、「洗える」というのが最大の利点です。食事の時や雨の日でも、あまり神経質にならず着られます。 特に綿の着物は通気性が良く、汗ばむ季節にも最適です。 ② サイズがなるべくぴったりの着物 着物はサイズを選ばないことがメリットといわれることもありますが、やはり限度はあって、大きすぎても小さすぎても着崩れの原因になります。 着慣れてくると身丈(サイズ)が前後10センチ以上差があっても着られますが、最初のうちはなるべくマイサイズのものを見つけるとよいでしょう。 ③ 小紋の着物 先に話したように、着物にはTPO(格)があります。 これに囚われ過ぎる必要はないのですが、格の高すぎる着物を普段着にしてしまうと少し畏まりすぎている印象を与えます。 おすすめなのは、着物全体に柄の入った「小紋」です。柄にもよりますが、ワンピースのような感覚で着ることができます。 ④ 和風は和風、洋風は洋風で柄を揃えるとコーディネートが楽になる 着物の柄にも様々な種類があります。最近では和柄以外に洋風のプリントの着物やレースの着物も多くなっています。 合わせ方は人それぞれ自由ですが、何を合わせていいか迷う場合は、和風の柄、洋風の柄、と分けると全体の統一感を出しやすいです。 また、色味でいうと、着物の柄に使われている色を半衿や帯揚げ、帯締めなどの小物に取り入れるとまとまりが出るので、失敗しにくいコーディネートが完成します。 ⑤ 小物は洋服で使っているものを代用する 着物を普段着で着るのにハードルになりやすいのが、必要な小物が多いという点です。 すべて新調するのは労力も金銭的にも少し大変です。そこで、普段使っている小物を代用するという手があります。 例えば、帯揚げの代わりにスカーフを、帯締めの代わりにベルトを、襦袢の代わりにシャツやブラウスにプリーツスカートを合わせて、など、着物用に作られたもの以外を使用しても問題はありません。 むしろ、洋服感覚に近くなって、着やすいというメリットもあります。 その時に和柄の着物だと合わせるのが少し難しいので、洋風の柄の着物を選ぶと馴染みやすいのでおすすめです。 着物はどこで買える?安く買うには?店舗/オンラインそれぞれ紹介 着物を着る機会がないと、どこで買ったらいいか迷う方も多いです。ここでは、おすすめの着物を扱うお店をご紹介します。 店舗 実店舗で買うメリットは、やはり実物を見て色味や質感を確認し、試着もできることです。 店員の方にコーディネートしてもらうこともできますし、いろいろなアドバイスをもらえたりと、情報を得るという面も大きいです。 店舗に出向かないといけない点と、選択肢がその店内だけに絞られてしまうのがデメリットと言えます。 【関東のおすすめアンティーク着物店】 キモノ葉月代田橋店大塚店アンティーク着物・リサイクル着物屋うさぎ小町たんす屋 オンライン オンラインを利用すると、家の中で完結するため、近くに着物を売っている店舗がなくても手に入れることができるのがメリットです。また、豊富な選択肢から比較しながら選べます。 気を付けたいのは、店舗と違って実物が確認できないため、想像と違ったものが届く可能性もあります。 楽天やヤフーなど大型ECサイトで「着物 綿」「着物 袷」などと検索するだけなのでお手軽です。 好きなブランドがある場合は、専門のブランドサイトで購入も可能です。 他にリサイクルショップのオンライン販売や、メルカリなどのフリマサイトで購入も可能です。 フリマサイトは中~上級者向けです。というのも、サイズや素材について少し知識がないと希望の商品を見つけるのが困難だからです。 また、出品者側も素人のことが多いので、採寸が甘かったり素材が不明瞭だったり状態がよくなかったりと、初心者には良し悪し見分けが難しいためです。 掘り出し物が安く手に入るのでとても重宝するのですが、少し慣れて知識もついたころの方が安全です。 新品のマイサイズで素材や柄を選びたい、という方は呉服屋さんで仕立てましょう。 ただ、アンティークショップや通販、フリマアプリが1着数千円程度なのに対して、桁が一つ上がることが多いので、そのつもりで出向かないと驚いてしまうかもしれません。 【おすすめの着物オンラインショップ】 大塚呉服店KIMONO MODERNMIKI SAKURAリサイクル・アンティーク着物のシンエイリサイクルきもの福服 ※上記は実店舗もあります。 着付けはどうやって覚える?着付け教室って正直どう? 初めて自分で着物を着る人にとって、着付けはかなり複雑に見えます。洋服よりは着替えの工数は多くなってしまいますが、手順を覚えてしまえば15分程度で着られるようになります。 着付け方を覚える方法ですが、 ご家族やご友人で着物を着ている人に教わる着付け教室に通う動画や本を見て覚える この3つが多いのではないでしょうか。 筆者は、①と③のミックスです。母に着付けてもらったことがあったのと、最近ではYouTubeなどで着付け方法の動画がたくさん上がっているので、その手順に沿って練習したところできるようになりました。 【初心者におすすめの着付け動画】 【着物着付けの教科書】着物初心者が最初に覚える着付けのやり方【肌着・下着・着物・衿・裾・おはしょり・帯・お太鼓・ぜ~んぶ解説!】All procedures for wearing KIMONO!!! https://youtu.be/hWW4gFvattc 【時短着付け】着付け講師が10分弱で着物に着替えます。一緒に着付けて時短にチャレンジしてみてくださいね。襦袢を着るところから、着物、名古屋帯のお太鼓の完成まで。Change into a kimono https://youtu.be/WrehJm6BcD8 【着物着付けレッスン】和洋折衷!最低限のアイテムで気軽にチャレンジ★基本の着物の着付け&半幅帯で簡単楽々カルタ結び【うさこま流】 https://youtu.be/zUP-ibvOZ38 ②の着付け教室ですが、通わなくても着られるようにはなります。 動画などでなく実際に人から教わりたい方、正統な着付け方法を知りたい方、美しい着姿を追求したい方、などにおすすめです。 資格として着物着付け講師というものもありますので、より専門的な知識を得たい方も着付け教室に向いています。 無料~ワンコインの着付け教室もありますので、ぜひ活用してみてください。ただし、呉服店の即売会がついている場合もありますので、注意が必要です。 【関東】【関西】着物が映える初心者向けおすすめスポット【随時更新】 せっかく着物を着たら、雰囲気の合う場所に出かけたり、写真を撮って残したいですよね。そんな方に、写真映えするスポットをご紹介いたします。 定番レトロな街並み編神社仏閣編純喫茶編 ① 定番レトロな街並み編 レトロな街並みで着物を着ていても違和感がないのと、着物レンタルショップが多くあり、着物で観光している方ともたくさんすれ違うので、周りの目線を気にせずに街歩きでき初心者さん向けです。 浅草 浅草寺や仲見世、ホッピー横丁など定番の観光スポットが集まっています。食べ歩きしながら写真映えスポットを巡ることができます。 鎌倉 鎌倉駅からすぐの小町通りでは、鎌倉ならではの食べ歩きができ、特に海鮮系がおすすめです。勝負運・仕事運のご利益があると言われる鶴岡八幡宮や、アジサイで有名な長谷寺は定番中の定番です。江ノ電をバックにノスタルジックな写真を撮ってみるのはいかがでしょうか。 川越 川越氷川神社で夏に開催される“縁結び風鈴”と呼ばれる風鈴回廊が人気で、浴衣にぴったりの写真スポットです。神社から歩ける範囲で小江戸・一番街商店街や菓子屋横丁があります。川越の名産・サツマイモを使ったスイーツがたくさんあり、食べ歩きが可能です。レトロな街並みが着物との相性抜群です。 横浜 ほかの観光地と比べて着物のイメージのない場所かもしれません。日本古い街並みというよりは、港町らしいヨーロッパ風のレトロな建造物がたくさんあります。特に、日本大通り付近、港の見える丘公園のイングリッシュガーデンや山手西洋館は、大正ロマンといったキーワードの似合う異国情緒あふれるスポットです。 ② 神社仏閣編 根津神社 人気の谷根千エリアにある神社です。京都の伏見稲荷大社とのように、朱色の鳥居が並ぶ光景は圧巻です。比較的静かなエリアで、人が映り込まない写真が撮りやすい穴場スポットです。谷中銀座周辺の下町の雰囲気もレトロなものがお好きな方は気に入るでしょう。 日枝神社 商売繁盛の神様が祭られており、初詣に訪れる企業も多い神社です。境内に狛犬ではなく「神猿(まさる)」と呼ばれる猿がたくさんいます。稲荷参道には数十の鳥居が階段に沿って設置されており、神社の裏手ということもあって人通りが少なく、ゆっくりと写真を撮って楽しむことができます。 江の島神社 江の島エリアと言えば海や水族館のイメージがありますが、日本三大弁財天の一つである江の島神社も一度は訪れたい場所です。江の島に渡ってすぐに石畳の参道が続いていて、ここでも食べ歩きが可能です。階段を上った先に江の島神社があります。縁結びのご利益のあるピンク色の絵馬の前が映えスポットです。 ③純喫茶編 阿佐ヶ谷・gion ネオンの光る外観と、ノスタルジックな店内のgion。アンティーク調のインテリアの中には、ブランコ席という一風変わった席もあります。有名なのは、ころんとした見た目の大きなクリームソーダ。ソーダ水にアイスクリームを追加する形で注文します。純喫茶の定番のナポリタンももちもちで絶品です。 →ギオン公式サイトはこちら 上野・丘 上野と御徒町の間、アメ横にある純喫茶です。店内に入ると、ゴージャスなシャンデリアが迎えてくれます。軽食も充実していて、サンドイッチが人気です。ステンドグラスの前で着物を着て写真を撮ると絵になりますね。 →丘公式サイトはこちら 荻窪・邪宗門 純喫茶マニアに人気の老舗・邪宗門。急な階段が昔の建築物であることを実感させられます。店内にはレコードでシャンソンがかかり、照明や家具など見渡すすべてから本物感が感じられます。他では聞いたことのないようなコーヒーの種類があり、カップにもこだわりが伝わってきます。雰囲気は一級品なのですが、全席喫煙可なので、苦手な方やお手入れが難しい着物は避けた方がいいかもしれません。 →荻窪 邪宗門公式サイトはこちら 職人さんを応援!着物を着ることで繋ぐ日本の伝統文化 ここまで着物を普段着で着ることをおすすめしてきました。 着物を着ることは、ファッションとして楽しみの幅が広がるだけでなく、それらにかかわる“作り手の応援に繋がる”という一面があります。 日本には、古くから続く技術で作られた素晴らしい伝統工芸品が各地にたくさんありますが、それらの多くは、継ぎ手が減り衰退の一途を辿っています。 日本文化と独自の技術の継承には、需要を作り続けるということが重要です。一人でも多くの人が、着物をはじめとする伝統工芸品を使うことそれらの職人さんの応援に繋がるのです。 まとめ 普段着で着物を着ることへの抵抗感は少なくなりましたか? 着物は奥が深いものという点は変わりないのですが、世間のイメージよりも、着物を着ることは難しくないのです。 これを読んで、着物を普段着で着てみることにチャレンジしてみたい、と思っていただけたら嬉しいです。
鹿革に漆などで模様を描く伝統的工芸品「甲州印伝」を製造販売する創業400年以上の株式会社 印傳屋 上原勇七(本社:山梨県甲府市、代表取締役社長:上原重樹、以下印傳屋)は、アメリカが生んだ著名ポップアーティスト、キース・ヘリングのアートを再現した印伝を今秋、数量限定で発売します。 ■伝統の技でキース・へリング アートの再現 「甲州印伝」の漆付けと更紗の伝統技で、これまでの印伝にはなかったヴィヴィッドな色彩表現と、アートのタッチを忠実に表現する方法を試行錯誤し、着想より一年を経て「甲州印伝」とキース・ヘリング作品とのコラボレーションシリーズが完成。キース・ヘリングのアートを再現し、アートから発する力を感じられるシリーズとなっています。 シリーズは2種類で、キース・ヘリングのアイコニックなアートをモチーフとし、受け継がれる漆付けと更紗の技法によって、これまでにないポップな印伝に仕上がっています。 第1弾は10月30日(土)から、第2弾は11月27日(土)から印傳屋直営店・公式オンライショップにて発売。 鹿革は人肌に最も近いとされ、使い込むほど手になじむやわらかな素材。そこに模様を描く漆は、時がたつほど色艶が冴え、光沢に深みが増すものです。印傳屋はその組み合わせを生み出し、四百年以上に渡って技を磨き続けてきました。今回、「甲州印伝」の技で表現した世界初のキース・ヘリングアート。漆の艶やかな盛り上がりや、更紗と漆の取り合わせによる豊かな表情など、印伝ならではの味わいをその手で感じてみてください。 ■第1弾〈INDEN-YA “Keith Haring collection vol.1” 〉10/30(土)発売 キース・ヘリングの象徴的なアートのひとつ “barking dog” で構成。地色の鹿革はロイヤルブルー、アウトラインを漆付けで描き、その中に鮮やかなレモンイエローの更紗を施したものと織り交ぜました。これまでになかった、ヴィヴィッドな世界を目指したことで、キース・ヘリングのアートが発する活力を感じられる印伝に仕上がりました。 INDEN-YA “Keith Haring collection vol.1” 〈束入F〉34,100円 〈札入J 〉18,700円 〈72H小銭入〉4,510円 〈9ポーチ〉8,580円 〈F小銭入02〉3,080円 〈パス入F〉5,500円INDEN-YA “Keith Haring collection vol.1” 〈束入F〉34,100円 〈札入J 〉18,700円 〈72H小銭入〉4,510円 〈9ポーチ〉8,580円 〈F小銭入02〉3,080円 〈パス入F〉5,500円 ■第2弾〈INDEN-YA “Keith Haring collection vol.2” 〉11/27(土)発売 ニューヨークの地下鉄駅構内でチョークを手にアーティスト活動を始めたキース・ヘリング。その原点が感じられるよう、黒の鹿革にそれぞれのアイコンのアウトラインを白の更紗で忠実に再現しました。また、艶やかに多様な表情をみせる白漆でところどころにアクセントを加え、エネルギーに満ち溢れたキース・ヘリングの世界を感じられる印伝が誕生しました。 INDEN-YA “Keith Haring collection vol.2” 〈4ポーチ〉10,780円〈束入F〉34,100円 〈F小銭入02〉3,080円 〈札入J 〉18,700円 〈キーケースD〉8,030円 〈名刺入〉9,240円 INDEN-YA “Keith Haring collection vol.2” 〈4ポーチ〉10,780円〈束入F〉34,100円 〈F小銭入02〉3,080円 〈札入J 〉18,700円 〈キーケースD〉8,030円 〈名刺入〉9,240円 Keith Haring キース・ヘリング(1958-1990)は世界的に有名なアーティスト、フィルムメーカー、パフォーマー、ミュージシャンの一人です。彼の作品は1980年代のアーバンストリートカルチャーを代表するものでした。地下鉄の車両に描かれたグラフィティアーティストの表現に影響を受け、ヘリングは使用されていない広告板を覆う為に使われていた黒い紙に白いチョークで絵を描き始めました。地下鉄に絵を描いたことで、彼の作品が様々な人々の目に留まっただけでなく、彼自身によると、そこはやがて彼のアイデアを試す「研究所」となりました。1980年という早い時期から、ヘリングは世界中のギャラリーや美術館で展示を始めましたが、識字率向上キャンペーンやエイズ対策を含む公共のプロジェクトにも参加し続けていました。Keith Haring Foundation. www.haring.com. Licensed by Artestar, New York. ■コラボレーションにあたって 伝統は受け継ぐだけでなく、新たな感性をもって時代と人々に寄り添い進化していく。--その信念をもって、 創業以来、常に新たな印伝を追求してきた中でも、キース・ヘリング作品とのコラボレーションは極めて斬新な ものです。日本の伝統的工芸品にポップアートを融合させるに至ったのは、印傳屋のこんな想いからでした。 ”コロナで世の中が一変してしまった。技術も社会も発達した現代にも関わらず、私たちはまだまだ長いトンネルにいる。キース・ヘリングのアートが生まれたのも、80年代アメリカが景気低迷や人種差別、エイズ感染拡大など様々な社会課題を抱えはじめた時代。混沌とした世の中で、活力に溢れたキース・へリングアートの出現は人々の力になったことで しょう。そうしたパワーを、印伝のような日々手にする物から感じることができたら。今の暮らしの中に、印伝を通じて少しでも光を感じる瞬間をお届けできればと願っています。” ■甲州印伝・印傳屋について 「甲州印伝」とは、甲州(山梨県)で400年以上にわたり伝承されてきた、鹿革に漆で模様を描く経済産業大臣指定の伝統的工芸品です。 印傳屋は天正十年(1582 年)に創業。戦国時代、上原家が武田家の家臣として武具や陣羽織をつくり始めたことに由来します。 江戸時代、粋を競い合う人々の間では、鹿革でつくられた巾着や莨入(たばこいれ)などがもてはやされるようになり、遠祖上原勇七は、鹿革に撥水性をもたらす漆を塗り、人々が永く使えるよう工夫を施しました。これが「甲州印伝」の始まりとされています。やがて江戸小紋などの模様を漆で付け、装飾性を高めた印伝をつくりだします。模様には人々の自然に寄せる想いや、吉祥の願いが込められているもの、そうした模様を印伝の巾着や莨入などに施すことで、縁起を担いだり、粋を愉しんだりして、人々に印伝は愛用されていきました。 印傳屋は創業以来、独自の技法と人々に受け継がれる模様の文化を大切にしつつ、人々の心に寄り添うものは何かをつねに考え、甲州印伝の伝統を進化させています。 印傳屋公式サイト(https://www.inden-ya.co.jp/)INDEN-YA “Keith Haring collection” のお求めはこちら印傳屋 直営店印傳屋 直営店 本店 山梨県甲府市中央 3-11-15 TEL.055-233-1100青山店 港区南青山 2-12-15 1F・2F TEL.03-3479-3200心斎橋店 大阪市中央区博労町 3-6-7 TEL.06-6243-5800名古屋御園店 名古屋市中区栄 1-10-21 TEL.052-265-6633 印傳屋公式オンラインショップ https://inden-ya.shop/
着物の柄には日本独特の模様をあしらったものや、西洋の柄を取り入れたものなど、様々なものがあります。 これを着なければならない、というほどの決まりはありませんが、TPOや季節に合わせて選ぶことも日本の“粋”という考えに通じます。 ぜひ、その柄の意味を知って、着物のコーディネートを楽しんでください。 着物の柄 主要な着物の柄・模様 柄例吉祥文様松竹梅、鶴、亀、鳳凰、七宝、麻の葉、菊 など自然文様 桜、紅葉、藤、牡丹、椿、朝顔、紫陽花、紅葉、雲、波、月、雪 など動物文様雀、孔雀、蝶、蜻蛉、兎、鹿、金魚、猫 など自然文様桜、紅葉、藤、牡丹、椿、朝顔、紫陽花、紅葉、雲、波、月、雪 などその他の伝統文様・和模様麻の葉、市松、唐草、亀甲、青海波、紗綾形、矢絣、七宝 など 吉祥文様 吉祥(きっしょう)とは、めでたいという意味で、縁起の良い模様のことを吉祥文様と呼びます。 その名の通り、結婚式や入学式、卒業式、成人式などにぴったりのおめでたい模様です。 松竹梅、鶴、亀、鳳凰、七宝、麻の葉、菊 など 例えば、鶴や亀は長寿を意味し、七宝や麻の葉は永遠に連なることから子孫繁栄といった意味を持ちます。 着物の柄に用いられる際は、金糸や銀糸を用いて豪華に装飾される場合よくあります。とても華やかなモチーフですね。 対応する格は、礼装の振袖、訪問着、付け下げなど様々で、一目でおめでたい雰囲気の伝わるものとなっています。 七宝や麻の葉は普段着の小紋としてもよく用いられます。 自然文様 植物や気象を表現した柄を総称して自然文様といいます。 着物の柄といえば四季折々の花々を思い浮かべる方も多いでしょう。 日本は四季を大切にする文化があるので、その季節を省象徴する柄を身につけることがよくあります。 その花の季節を半月ほど先取りするとさらに粋とされます。 一方で、吉祥文様に分類される花もあり、年中季節問わず着られる柄もあります。 さらに、更紗(さらさ)柄のように抽象化されてはっきりと花の見分けがつかないものも、季節に縛られることなく着ていただけます。 【季節を問わない植物の柄】 柄の種類例吉祥文様菊、牡丹抽象模様更紗、幾何学的化された植物 植物以外の自然現象を現す着物の柄もあります。 例えば、雲や海の波、雪などの柄です。そのまま模写したようなもの、青海波のように抽象化・一般化した柄もあります。 こちらは季節に合わせて着られる以外の用いられ方があります。 例えば、暑い夏に涼しげに見せるために雪の模様の柄の浴衣を着るということもあるのです。 見ている人にも涼を感じてもらうという日本人独特の気遣いとも言えます。 動物文様 鳥や魚、昆虫など、さまざまなモチーフが着物の柄として取り入れられています。蝶々や小鳥の柄はあまり季節を問わず用いられます。 その他の伝統文様・和模様 着物の全体に施された幾何学的な柄代表的なものでいうと、麻の葉、市松、唐草、亀甲、青海波、紗綾形、矢絣、七宝などです。 吉祥文様に分類される場合もあります。 西洋文化を取り入れた着物 着物は日本の特有の文化ですが、明治時代以降は洋服の文化が入ってきたためその柄にも変化が生まれました。 色合いが華やかになり、日本にはなかったモチーフの柄が出てきます。 大正ロマン~昭和レトロ 大正時代には、西洋の絵画がもとになったアールヌーヴォーやアールデコの影響を受けた柄が流行します。 また、日本にはなかったバラなどのヨーロッパの花が柄として取り入れられるようになりました。 昭和では、ポップな水玉模様やレースを取り入れた柄も登場します。 現代のプリント文化 現代では、織物以外にもプリントの着物が定着するようになりました。 いい意味で何でもありで、伝統模様の動物ではあまり見られなかった猫やオウムなどの動物が登場したり、トランプやテディベアの柄、さくらんぼやいちごなどのフルーツの柄があったりとバラエティ豊かです。 よりワンピース感覚で着られるような柄が増えました。 総レースの着物だったり、半身で色や柄が違ったりするものなども最近の流行といえます。 着物の柄の配置【訪問着・付け下げ】と【小紋】【色無地の地紋】 着物の柄の種類は大方イメージが付いたかと思います。 次は、どのようにその柄が使われるかを、着物の種類ごとにご説明します。 訪問着と付け下げと小紋の見分け方 訪問着と付け下げは何が違うのか 訪問着と付け下げは非常に見分けがつきにくいとされています。 どちらも共通しているのが、前裾と後ろ裾、袖、左肩に柄が入り、それ以外は無地または地紋ということです。 二つを見分けるポイントは、「絵羽になっている(柄が縫い目でつながっている)かどうか」です。 訪問着は、仕立てる前の反物の状態でつなぎ目を考慮して絵付けがされています。これを絵羽といいます。 仕立てる際に、仮で合わせて、一度解体し、絵付けをして復元して仕立てる、という手間がかけられているため、技術も必要です。 そのため格の高い準礼装という位置づけになっているのです。 付け下げは、反物の状態で柄が施されており、そのまま仕立てるので訪問着よりも一工程少なくなります。 小紋の種類 小紋とは、着物全体に柄が入ったものを指します。 普段着で着るのには一番一般的です。小紋は通常の小紋と飛び小紋があります。 色無地の地紋 色無地は、紋が入っているかどうかといくつ入っているかで格が変わる万能の着物です。 その名の通り無地なのですが、地紋と呼ばれる織り方で柄を作っているものや同系色の柄が入っているものもあります。 まとめ 着物の柄とどのように配置されるかをご紹介しました。 柄の意味を知るとより着物を着るのが楽しくなりますね。 知識として持っておくことは大切ですが、決まりに縛られず好きな柄を着て楽しんでください。
着物は、成人式や結婚式などの特別な行事やかしこまった場で着るイメージが強くあります。 そのため普段の食事や外出の際に着物を着ることに抵抗がある人は多いでしょう。 着物を着てみたいと思っても、「おかしいと思われないかな」と不安に思う声も多く聞かれます。 しかし、洋服が普及する前の日本では、着物は普段着として着られていた伝統的な衣服です。 普段着で着物を着ることは何ら問題ありません。 とはいえ周りに着物を着ている人がいないと、着物を普段着で着る抵抗感は残るでしょう。 ここでは、普段着として着物を着ることに興味を持っている着物初心者の方へ、不安や疑問を解決できるように様々な角度から普段着の着物を解説していきます。 着物を普段着として着て出かけると、気分が変わって、いつもの外出がすこし特別な思い出になります。 なにより写真映えするので、思い出を残すのにぴったりです。 感染症拡大により、以前よりも力や食事に出かける機会が大幅に減ってしまいました。 一回一回の外出が貴重になった今、いつもと少し違うスタイルで出かけてみませんか? 着物を普段着で着るのはおかしい?初心者が知りたい疑問を解決 Q. 着物を普段着で着るのはおかしい? A. 全くおかしくありません!心配な人はTPOを知っておくと不安なく着られるかも。 着物は洋服が入ってくるまで普段着として着られていました。 現代でも着物を普段着にすることは全くおかしいことではありません。 おかしいかもしれない、と思ってしまう原因は、着物を着るシーンが結婚式や成人式などハレの日が多いからだと考えられます。 洋服に置き換えて考えてみてください。パーティードレスや高級スーツを普段着にすると少し違和感がありますよね。 着物も同じで、フォーマルな場で着るものと普段着として着るものがあります。後にもう少し詳しく説明しますが、着物には「格(TPO)」があり、それを踏まえれば周りからおかしいと思われることはまずありません。 日本人の考え方として、“相手のための装い”というものがあります。格を大切にするのはそのためです。 正式な場に着物を着ていくときは、主役や主賓を立てる意味でもその場に合わせることも必要ですが、あまり神経質にならずに、普段着で自由に着物を着るという体験を楽しみましょう。 Q. 年代や流行はある?どんな着物を着ていいかわからない… A. 年代はあまり関係ない!流行よりは季節感を大切にする傾向が強い よく、洋服の紹介をする際に、10代、20代、30代、40代、50代向け、などと年代に分けているメディアをよく目にします。 しかし、着物に関してはあまり年代の隔たりはないように筆者は感じています。どの年代でも色や柄の偏りはなく、コーディネートの仕方は個人の好みによる差が大きいです。 強いて言えば、50代、60代以上の方は正統派コーデで着こなす方が多い傾向にあるかもしれません。 それでも年代問わずファッションの一つとして、洋服の小物を取り入れたり、反対に洋服の中に着物を取り入れたりする方が多くいらっしゃいます。 Q. 周りの目が気になって挑戦できない A. 自分が思っているより周りは気にしていません!見られたとしてもポジティブな感想を持たれていることの方が多いです! 着物を着て出かけると変に思われないかな?というのは、着始めの時に多 くの方が心配になるポイントでしょう。 筆者も最初はすごくドキドキして着ていたのですが、そんな心配は無用でした。 自分が思うより周りは自分のことを見ていないので、気にするだけ損です(笑) どうしても気になるという方は、歌舞伎や落語を見に行く、美術館に行く、など少し特別感のある場所に行くときに着ると、自分の心持ち的にも少し気楽に着られると思いますので、初心者の方にはおすすめします。 Q.どこで買えるかわからない A.呉服屋さんのほかに、通販やフリマアプリ、古着屋さんで買えます! いざ着物を普段着で着てみよう!と思って最初にぶち当たるのが、「着物ってどこに売っているの?」という問題です。 ショッピングモールなどに呉服屋さんが入っている場合もありますが、ちょっと入りにくいですよね。 初心者におすすめなのは、以下の2つです。 着物のアンティークショップで見立ててもらう通販で初心者フルセットを買う ちなみに筆者は②を選びました。楽天市場で「着物 初心者 セット」と検索して、20点セットのようなものを選んで、値段は2万円しないくらいだったと思います。 はじめのうちは何を揃えたらいいかもわからないので、そのまま着られるセットにしてしまうのが一番無難です。 買い方については後ほど詳しくご紹介いたします。 Q.自分で着るのは大変? A. 意外と自分で着られます! 着物=大変、というイメージは着付けが難しいという先入観が大きく影響していると考えられます。洋服は着方なんて教わらないのに、わざわざ「着付け教室」というものも存在するほどなので着物は難しいと思われてしまうのでしょう。 今は、YouTubeやInstagramなど画像や動画コンテンツが豊富で、紹介された手順通りにマネするだけで着付けが簡単にできてしまいます。たくさんの着付け講師の方や普段着で着物を着ている方が方法や綺麗に着るポイントも解説しているので、自分に合う着付け方を見つけやすいです。 プロから直接習いたいという人は着付け教室に通うのも一つの手です。自分に合った方法で、まずは着てみるということが大切です。 Q.着物は動きづらくて苦しい? A. 普段着の着物は苦しくありません! 現代の日本人が着物を着る機会というと、成人式や結婚式などが挙げられます。 このときに着た振袖がすごく苦しかった、という方も多いのではないでしょうか。 その記憶が先行して、すべての着物は苦しいと思われがちです。 振袖は汚さないように気を遣うし、重いし、補正のタオルをたくさん入れられて、着崩れないようにきつく帯を締められて…と動きづらい要素満載なので、そう思われるのも仕方がありません。 ただ、普段着として着る着物は素材も軽かったり、多少汚れてもすぐ洗えたり、補正もする必要はありません。帯も苦しくない結び方があります。 ここ数年の観光地では、レンタル着物屋さんもかなり増えました。街歩き用に貸し出しているものなので、動きやすく気つけてくれるはずです。 買うのはまだハードルが高いと思われる方は、一度着物の動きやすさを体感してみてはいかがでしょうか。 Q.着物ってお高いんでしょ? A. 5千円前後で新品が買えます。洋服の相場と同じように考えてください。 着物は何十万円もすると思われがちですが、そうとは限りません。 洋服でもプチプラ・ファストファッションといわれる2~3千円前後のものから、素材やディテールにこだわった数万円のもの、ハイブランドであれば数十万円のコートなどもありますよね。 それと一緒で、普段着で着るような着物は、5千円前後で変えるものもありますし、古着やアンティークでは数百円でたたき売りされているものもあります(状態がいいとは限りませんが)。 組み合わせ次第では“全身1万円コーデ”も余裕で完成できます。洋服と同じ、またはそれよりも安く済むこともあります。 洋服には流行がありますが、今のところ着物には大きな流行というものはないので、長く着られる、着回しが利くこともメリットです。 何十万円もすると思われている着物は、洋服でいうハイブランドと同じようなものと考えるとよいでしょう。 Q.着物は手入れが大変そう A. 洗える着物は手入れが簡単です!素材が正絹の場合は注意。 自宅で洗える素材は、綿やポリエステル、ウールの素材でできた着物です。 これらは普段洋服で着ているTシャツやニット、ワンピースに使われているものと同じ素材なので、いつも通りに洗濯機で洗っても大丈夫です。 中にはデニム素材の着物なんかもあるんですよ。 自宅で洗えないのは、正絹(しょうけん/きぬ、シルク)で作られた着物です。 これを洗ってしまうと縮んだり色が滲んだりする可能性が非常に高いです。シルクでできたシャツなどはクリーニングに出しますよね。それと一緒です。 正絹の着物を着た後は、クリーニングに出すか、あまり汚れていなければ陰干しして、たとう紙という専門の紙に包んでしまいます。 正絹の着物は見た目にも高級感があり、正式な場に着ていくのに相応しいのですが、手入れの面では少し中~上級者向きといえます(着てはいけないという訳ではないです)。 普段着で着物を着るメリット・デメリット 普段着で着物を着る6つのメリット 着物を着ることで特別な思い出になる 普段洋服を着る人にとって、着物は特別な体験になります。何度も行ったことのある場所でも、普段と違う服で出かけると気分が変わりますよね。 普段着と言いつつ、“特別感”を感じられることが、着物を着て出かける最大のメリットだと言えます。 写真映えする SNSの利用が当たり前の今、「体験」を「写真」に撮り、「投稿」するという一連の流れはセットになっています。 InstagramやTwitter、Facebook、TikTokなどの様々なSNSに投稿する際に、「映える」というのはひとつの重要な要素です。 先述したように、着物の“特別感”は間違いなく映えるので、いつもと違う写真を撮りたい方は、ぜひ普段着の着物に挑戦してみてください。 姿勢がよくなる 着物を着る際に使う帯がコルセットのようになって、姿勢が伸びます。 また、着物を着ていると、無意識に姿勢を正そうとする方も多いです。 どんな骨格・体型でも似合う 最近流行している『骨格診断』。 多くの場合、「骨格ストレート」「骨格ウェーブ」「骨格ナチュラル」の3つのパターンがあり、それぞれの骨格によって似合う服が変わってくるというものです。 着物の場合、寸胴が美しいとされ、骨格や体型を表に出さない着方が多いので、骨格で悩みがある方にもおすすめなのです。 流行り廃りがないので長く着られる 洋服だと、毎年、毎シーズンごとに流行色や流行の形や素材などがファッション誌で紹介されますが、着物の場合は洋服のように大きな流行というものはないので、気に入ったものを長く着られるのがメリットです。 アンティークと考えれば、親やその上の世代の着物も着ることができます。 着物は高いと思われてしまいますが、長い目で考えるとコストはそれほどかからず、最近注目されているサステナブルに当てはまるものと言えます。 日本文化の継承 着物自体が日本の文化であるとともに、着物には多くの作り手の方や流通に関わる方がいらっしゃいます。 着物を着る機会を増やすことで、そのような日本独特の文化を継承する方々の仕事が増え、後世に残せるというよい循環を生むことができます。 普段着で着物を着る5つのデメリット 洋服よりも着替えに時間がかかる 着物の一般的な着付けでは様々な工程を踏むので、どうしても洋服よりも着替えに時間がかかってしまいます。 ルールに厳しい人に出会うと厄介 「着物警察」という言葉を最近耳にするようになりました。 意味は、着付けや着ている着物に対して正そうとする人のことを指し、基本的にいい意味では使われていません。 普段着の着物は自由に着ていいものなので、もし遭遇してしまっても気にしないでください。 洋服のほかに保管スペースが必要 洋服にプラスして着物を仕舞うことになるので、少しクローゼットの幅はとってしまいます。 ただ、洋服と同じ素材の着物であれば、保管に気を遣わなくても大丈夫です。 運動は難しい 着物を着て運動ができないわけではないですが、トレーニングウエアのような動きやすさはないです。 激しいスポーツをするときや、山歩きには不向きと言えます。ただ歩くだけであれば問題はなく、方法によっては自転車に乗ることも可能です。 ものによっては食事や雨に気を遣う 正絹の着物の場合ですが、水との相性が良くないので、自宅で洗うことが難しいです。 そのため濃い色や匂いの強い食事を避けたり、雨で濡れないように気を付ける必要があるので、少しストレスになる場合があります。自宅で洗える着物を選べば解決します。 【着物基礎知識】これだけは押さえておきたい種類と着方 着物の種類 着物には、大きく分けて格(TPO)、素材、柄によってふさわしいとされるコーディネートが変わってきます。 このルールが着物を着るハードルを上げてしまう一因となっていますが、TPOや過ごしやすさ、季節感を考えればそこまで難しいものではありません。 絶対にルールに則って着用しなければならないという法律があるわけではないです。ただ、相手も自分も気持ちよく過ごすために、知っておくとよいでしょう。 格(TPO) 着物は大きく、最も格式の高い「(第一)礼装」、礼装に準ずるフォーマルな場で着られる「準礼装」、格式張らない場で着用する「略礼装」、その名の通り普段着やちょっとした外出に着られる「街着・普段着・浴衣」の4つに分けられます。 ※分け方には諸説あります。 あくまで「ふさわしい」という共通認識なので、絶対にその時にしか着てはならない、という訳ではありません。 ただ、格が上のものをよりカジュアルな時に着ることはある程度容認されやすいですが、格が下の装いで格式高い場に出席することは、その場の相手に失礼に当たりますので控えましょう。 ここで、普段着としてとりあえず着物を着てみたいだけという方であれば、“着物にはTPOに応じてふさわしいものがある”ということを認識していることが大事です。 そのため普段着におすすめな着物の説明までは読み飛ばしていただいても結構です。 ある程度理解しておきたい方は、続けてご覧ください。 格種類(第一)礼装白無垢、打掛、黒留袖、紋入り色留袖、振袖、喪服 など準礼装訪問着、紋入り色無地 など略礼装付け下げ、紋入り江戸小紋 など街着・普段着(・浴衣)色無地(紋なし)、紬、小紋、ウール など ※準礼装・略礼装の定義はあいまいな部分があります。 着物の種類に合わせて、帯や小物にも格があります。礼装に使えるのは丸帯、袋帯、普段着に使えるのが金糸や銀糸の入っていないしゃれ袋帯、名古屋帯、半幅帯です。 こちらの詳細はまた別ページでご紹介いたします。 まとめると、普段着では「紋なしの色無地」「小紋」「紬」「ウール」の着物に、「名古屋帯」、「半幅帯」、「しゃれ袋帯」を合わせると失敗はないのでおすすめです。 着物の素材 着物の素材には、次のようなものがあります。特徴を理解し、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。 素材特徴正絹(しょうけん)絹、シルク。肌触りがよく高級品とされるものが多く、格の高い着物に使われる。ポリエステルさらさらとしていて滑りがよい。しわになりにくく洗濯機で洗えるため手入れが簡単。綿普段着の着物に多く用いられる。摩擦が大きいので着崩れにくい。洗濯機で洗えるが、しわにはなりやすい。浴衣の素材でも多い。ウール羊毛。自宅で洗えるが、虫が付きやすいため保管には注意が必要。保温性が高いため冬でも暖かい。 着物の柄 着物に施される柄や模様にはそれぞれ意味があり、日本独特の文化のひとつです。 気を付けたいのは、日本文化として礼や季節を重んじる風潮があるため、それを無視して着用すると、よくは見られないという点です。 好きなものを自由に着るのが一番ですが、意味を知ることでより自身を持って着ることができ、着こなしの幅が生まれます。 主要な着物の柄・模様 柄特徴吉祥文様縁起の良いとされる模様でハレの日の着物に用いられる。松竹梅、鶴、亀、鳳凰、七宝、麻の葉、菊 など自然文様四季折々花や雲、波などを表現した模様。季節がわかる花の場合は、先取りして着用するのが粋とされている。抽象化された植物や吉祥文様に含まれるものは通年着用できる。桜、紅葉、藤、牡丹、椿、朝顔、紫陽花、紅葉、雲、波、月、雪 など動物文様動物や昆虫を現した模様。鳳凰、龍、麒麟といった架空の生物の場合もあり、めでたい柄である。雀、孔雀、蝶、蜻蛉、兎、鹿、金魚、猫 などその他の伝統文様・和模様着物の地全体に施されることもある幾何学的な模様もある。吉祥文様であるものも多い。麻の葉、市松、唐草、亀甲、青海波、紗綾形、矢絣、七宝 など 着物を着るために必要なもの ここでは、着物を着るために必要なものをご紹介します。 長着 いわゆる着物の本体帯 長着の上から着用する襦袢 長着の下に着るインナー。半衿になる部分が見える。半襦袢+裾除けという場合もある。足袋・草履 着物用の履物。腰紐 襦袢や長着を固定するために用いる。コーリンベルトやゴムベルトを使用する場合もある伊達締め 襦袢を抑えるための幅の広い紐。帯板 帯の形を整える板。肌着 襦袢の下に着る。 以下、場合によって必要なもの 帯揚げ 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、帯枕の上にかぶせて使用する。帯締め 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、帯を抑えるときに使用する。帯枕 名古屋帯や袋帯を結ぶときに、お太鼓の形を作るときに使用する。半衿 襦袢に着けて色や柄を楽しむもの。 他にも、帯留や三重仮紐、など、帯の結び方によって使用する小物が変わってきます。 普段着に向いているのはこんな着物!ポイント5つ ① 素材が綿かポリエステルの着物 まず、「洗える」というのが最大の利点です。食事の時や雨の日でも、あまり神経質にならず着られます。 特に綿の着物は通気性が良く、汗ばむ季節にも最適です。 ② サイズがなるべくぴったりの着物 着物はサイズを選ばないことがメリットといわれることもありますが、やはり限度はあって、大きすぎても小さすぎても着崩れの原因になります。 着慣れてくると身丈(サイズ)が前後10センチ以上差があっても着られますが、最初のうちはなるべくマイサイズのものを見つけるとよいでしょう。 ③ 小紋の着物 先に話したように、着物にはTPO(格)があります。 これに囚われ過ぎる必要はないのですが、格の高すぎる着物を普段着にしてしまうと少し畏まりすぎている印象を与えます。 おすすめなのは、着物全体に柄の入った「小紋」です。柄にもよりますが、ワンピースのような感覚で着ることができます。 ④ 和風は和風、洋風は洋風で柄を揃えるとコーディネートが楽になる 着物の柄にも様々な種類があります。最近では和柄以外に洋風のプリントの着物やレースの着物も多くなっています。 合わせ方は人それぞれ自由ですが、何を合わせていいか迷う場合は、和風の柄、洋風の柄、と分けると全体の統一感を出しやすいです。 また、色味でいうと、着物の柄に使われている色を半衿や帯揚げ、帯締めなどの小物に取り入れるとまとまりが出るので、失敗しにくいコーディネートが完成します。 ⑤ 小物は洋服で使っているものを代用する 着物を普段着で着るのにハードルになりやすいのが、必要な小物が多いという点です。 すべて新調するのは労力も金銭的にも少し大変です。そこで、普段使っている小物を代用するという手があります。 例えば、帯揚げの代わりにスカーフを、帯締めの代わりにベルトを、襦袢の代わりにシャツやブラウスにプリーツスカートを合わせて、など、着物用に作られたもの以外を使用しても問題はありません。 むしろ、洋服感覚に近くなって、着やすいというメリットもあります。 その時に和柄の着物だと合わせるのが少し難しいので、洋風の柄の着物を選ぶと馴染みやすいのでおすすめです。 着物はどこで買える?安く買うには?店舗/オンラインそれぞれ紹介 着物を着る機会がないと、どこで買ったらいいか迷う方も多いです。ここでは、おすすめの着物を扱うお店をご紹介します。 店舗 実店舗で買うメリットは、やはり実物を見て色味や質感を確認し、試着もできることです。 店員の方にコーディネートしてもらうこともできますし、いろいろなアドバイスをもらえたりと、情報を得るという面も大きいです。 店舗に出向かないといけない点と、選択肢がその店内だけに絞られてしまうのがデメリットと言えます。 【関東のおすすめアンティーク着物店】 キモノ葉月代田橋店大塚店アンティーク着物・リサイクル着物屋うさぎ小町たんす屋 オンライン オンラインを利用すると、家の中で完結するため、近くに着物を売っている店舗がなくても手に入れることができるのがメリットです。また、豊富な選択肢から比較しながら選べます。 気を付けたいのは、店舗と違って実物が確認できないため、想像と違ったものが届く可能性もあります。 楽天やヤフーなど大型ECサイトで「着物 綿」「着物 袷」などと検索するだけなのでお手軽です。 好きなブランドがある場合は、専門のブランドサイトで購入も可能です。 他にリサイクルショップのオンライン販売や、メルカリなどのフリマサイトで購入も可能です。 フリマサイトは中~上級者向けです。というのも、サイズや素材について少し知識がないと希望の商品を見つけるのが困難だからです。 また、出品者側も素人のことが多いので、採寸が甘かったり素材が不明瞭だったり状態がよくなかったりと、初心者には良し悪し見分けが難しいためです。 掘り出し物が安く手に入るのでとても重宝するのですが、少し慣れて知識もついたころの方が安全です。 新品のマイサイズで素材や柄を選びたい、という方は呉服屋さんで仕立てましょう。 ただ、アンティークショップや通販、フリマアプリが1着数千円程度なのに対して、桁が一つ上がることが多いので、そのつもりで出向かないと驚いてしまうかもしれません。 【おすすめの着物オンラインショップ】 大塚呉服店KIMONO MODERNMIKI SAKURAリサイクル・アンティーク着物のシンエイリサイクルきもの福服 ※上記は実店舗もあります。 着付けはどうやって覚える?着付け教室って正直どう? 初めて自分で着物を着る人にとって、着付けはかなり複雑に見えます。洋服よりは着替えの工数は多くなってしまいますが、手順を覚えてしまえば15分程度で着られるようになります。 着付け方を覚える方法ですが、 ご家族やご友人で着物を着ている人に教わる着付け教室に通う動画や本を見て覚える この3つが多いのではないでしょうか。 筆者は、①と③のミックスです。母に着付けてもらったことがあったのと、最近ではYouTubeなどで着付け方法の動画がたくさん上がっているので、その手順に沿って練習したところできるようになりました。 【初心者におすすめの着付け動画】 【着物着付けの教科書】着物初心者が最初に覚える着付けのやり方【肌着・下着・着物・衿・裾・おはしょり・帯・お太鼓・ぜ~んぶ解説!】All procedures for wearing KIMONO!!! https://youtu.be/hWW4gFvattc 【時短着付け】着付け講師が10分弱で着物に着替えます。一緒に着付けて時短にチャレンジしてみてくださいね。襦袢を着るところから、着物、名古屋帯のお太鼓の完成まで。Change into a kimono https://youtu.be/WrehJm6BcD8 【着物着付けレッスン】和洋折衷!最低限のアイテムで気軽にチャレンジ★基本の着物の着付け&半幅帯で簡単楽々カルタ結び【うさこま流】 https://youtu.be/zUP-ibvOZ38 ②の着付け教室ですが、通わなくても着られるようにはなります。 動画などでなく実際に人から教わりたい方、正統な着付け方法を知りたい方、美しい着姿を追求したい方、などにおすすめです。 資格として着物着付け講師というものもありますので、より専門的な知識を得たい方も着付け教室に向いています。 無料~ワンコインの着付け教室もありますので、ぜひ活用してみてください。ただし、呉服店の即売会がついている場合もありますので、注意が必要です。 【関東】【関西】着物が映える初心者向けおすすめスポット【随時更新】 せっかく着物を着たら、雰囲気の合う場所に出かけたり、写真を撮って残したいですよね。そんな方に、写真映えするスポットをご紹介いたします。 定番レトロな街並み編神社仏閣編純喫茶編 ① 定番レトロな街並み編 レトロな街並みで着物を着ていても違和感がないのと、着物レンタルショップが多くあり、着物で観光している方ともたくさんすれ違うので、周りの目線を気にせずに街歩きでき初心者さん向けです。 浅草 浅草寺や仲見世、ホッピー横丁など定番の観光スポットが集まっています。食べ歩きしながら写真映えスポットを巡ることができます。 鎌倉 鎌倉駅からすぐの小町通りでは、鎌倉ならではの食べ歩きができ、特に海鮮系がおすすめです。勝負運・仕事運のご利益があると言われる鶴岡八幡宮や、アジサイで有名な長谷寺は定番中の定番です。江ノ電をバックにノスタルジックな写真を撮ってみるのはいかがでしょうか。 川越 川越氷川神社で夏に開催される“縁結び風鈴”と呼ばれる風鈴回廊が人気で、浴衣にぴったりの写真スポットです。神社から歩ける範囲で小江戸・一番街商店街や菓子屋横丁があります。川越の名産・サツマイモを使ったスイーツがたくさんあり、食べ歩きが可能です。レトロな街並みが着物との相性抜群です。 横浜 ほかの観光地と比べて着物のイメージのない場所かもしれません。日本古い街並みというよりは、港町らしいヨーロッパ風のレトロな建造物がたくさんあります。特に、日本大通り付近、港の見える丘公園のイングリッシュガーデンや山手西洋館は、大正ロマンといったキーワードの似合う異国情緒あふれるスポットです。 ② 神社仏閣編 根津神社 人気の谷根千エリアにある神社です。京都の伏見稲荷大社とのように、朱色の鳥居が並ぶ光景は圧巻です。比較的静かなエリアで、人が映り込まない写真が撮りやすい穴場スポットです。谷中銀座周辺の下町の雰囲気もレトロなものがお好きな方は気に入るでしょう。 日枝神社 商売繁盛の神様が祭られており、初詣に訪れる企業も多い神社です。境内に狛犬ではなく「神猿(まさる)」と呼ばれる猿がたくさんいます。稲荷参道には数十の鳥居が階段に沿って設置されており、神社の裏手ということもあって人通りが少なく、ゆっくりと写真を撮って楽しむことができます。 江の島神社 江の島エリアと言えば海や水族館のイメージがありますが、日本三大弁財天の一つである江の島神社も一度は訪れたい場所です。江の島に渡ってすぐに石畳の参道が続いていて、ここでも食べ歩きが可能です。階段を上った先に江の島神社があります。縁結びのご利益のあるピンク色の絵馬の前が映えスポットです。 ③純喫茶編 阿佐ヶ谷・gion ネオンの光る外観と、ノスタルジックな店内のgion。アンティーク調のインテリアの中には、ブランコ席という一風変わった席もあります。有名なのは、ころんとした見た目の大きなクリームソーダ。ソーダ水にアイスクリームを追加する形で注文します。純喫茶の定番のナポリタンももちもちで絶品です。 →ギオン公式サイトはこちら 上野・丘 上野と御徒町の間、アメ横にある純喫茶です。店内に入ると、ゴージャスなシャンデリアが迎えてくれます。軽食も充実していて、サンドイッチが人気です。ステンドグラスの前で着物を着て写真を撮ると絵になりますね。 →丘公式サイトはこちら 荻窪・邪宗門 純喫茶マニアに人気の老舗・邪宗門。急な階段が昔の建築物であることを実感させられます。店内にはレコードでシャンソンがかかり、照明や家具など見渡すすべてから本物感が感じられます。他では聞いたことのないようなコーヒーの種類があり、カップにもこだわりが伝わってきます。雰囲気は一級品なのですが、全席喫煙可なので、苦手な方やお手入れが難しい着物は避けた方がいいかもしれません。 →荻窪 邪宗門公式サイトはこちら 職人さんを応援!着物を着ることで繋ぐ日本の伝統文化 ここまで着物を普段着で着ることをおすすめしてきました。 着物を着ることは、ファッションとして楽しみの幅が広がるだけでなく、それらにかかわる“作り手の応援に繋がる”という一面があります。 日本には、古くから続く技術で作られた素晴らしい伝統工芸品が各地にたくさんありますが、それらの多くは、継ぎ手が減り衰退の一途を辿っています。 日本文化と独自の技術の継承には、需要を作り続けるということが重要です。一人でも多くの人が、着物をはじめとする伝統工芸品を使うことそれらの職人さんの応援に繋がるのです。 まとめ 普段着で着物を着ることへの抵抗感は少なくなりましたか? 着物は奥が深いものという点は変わりないのですが、世間のイメージよりも、着物を着ることは難しくないのです。 これを読んで、着物を普段着で着てみることにチャレンジしてみたい、と思っていただけたら嬉しいです。